「座右の銘。」いろいろ。

noteさんからの企画で「#仕事での気づき」について募集をしているというので、いつも忘れずにいることを書いておきたいと思います。

「座右の銘」のような明言を、心に置いている方は多いと思います。
「人生の一冊」とか、有名人、著名人のエピソードなども沢山目にします。

私も多くの先輩、メンターに出会い、多くのアドバイスと含蓄ある言葉をいただきました。その中で「後世に継いで行きたい」言葉があります。

それは・・・私が結婚式場から、大手ホテルに転職した当初の頃。
ホテルロビーでお客様を案内するという「新人らしい」職務に就いたころ。
既に35歳だった私に、当時の総支配人(虎ノ門御三家ホテルから派遣され、のちに虎ノ門でも総支配人になった方)から、ロビーで声をかけられました。
「●●ちゃん(彼は親し気に”ちゃん付け”することで有名だった)。
 変なことを言われても、変なことをしちゃダメよ。」

一瞬、何のことかわからなかったが、私の心に深く残る含蓄ある言葉。
いまや世界企業でもデータ改ざん、国を守る組織でも嘘の申請が続々と明らかになっている。しかし、必ず「アレ?これおかしいぞ」と思っていた人が、途中に何千人もいたはずだ。
もちろん組織ならば、立場、金銭と事情が絡むから、実社会は「真っ白」なんてことはないのだが、少なくとも私自身の小さな人生の中では「変なこと」をしないように努めてきたつもりだ。

「変なこと」をいう人は、世の中に沢山いる。
お客様、同僚、上司、友人、家族。見知らぬ人。
いつも変なことをいう人でなくても、「ん?なぜ、今こんなことを言うのだ?」というタイミングが必ずある。

「変なこと」を言う裏には、それだけの事情があって、その人の「平静」を狂わしているのだから「変なこと」を言われたときには、その人に何が起こっているのか?を見ることが出来れば、自分も変な返事や、行動をしなくても済むのではないかと思う。

当時の総支配人が、入社間もない私に声をかけたとき・・・。
彼は「変なこと」を上から言われたのではないだろうか・・・と今は思う。
自分が変なことをしないために、誰かに伝えなくてはと思ったのではないだろうか、と。
おかげさまで、私はそれほど変なことをしないで来れたと思う(多分)。
そのおかげでぶつかったことも多いし、悪口も言われたし、社内に落書きもされた。今となっては黒歴史な時代もあったと自覚するが、自分では後悔はしていない。

私は、その後部下、同僚にも大変恵まれたが、「変なことしちゃダメよ」と
口伝しています。

#仕事での気づき

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