「親子の会話。」
16日は所用があって、朝から広尾にいました。夕方には旧友とのゆるやかな約束(台風酷ければ日延べ)があったので、だいぶ時間があり、雨に濡れずに待てる場所として、ガーデンプレイスに向かいました。
このような日は、美術館とかでゆっくり過ごすのも良しと、東京写真美術館へ。子供向け?と思いきや、いや素晴らしい展示があり、1時間以上拝観させてもらいました。メディアアーティストさんの展示でしたが、写真好きには堪らない、ワクワクの内容。ほとんどがファミリーでしたが、還暦ながら混じりつつ楽しませていただきました。
それでも時間があったので、近くのカフェにて読書をしていると、先ほどの展示のフライヤーを持ったファミリーが隣席へ。
ベビーバギーに乗った弟さんと、3歳くらいのお姉ちゃん。シンプルな装いが品良いママと、この雨なのに黒の皮ローファーを素足に履いていたパパ。
仲のよい微笑ましい会話のひとつが、私に刺さりました。
娘「ママ、あのお城みたいなのは何?」
ママ「あそこは一番高いレストランだよ。●●ちゃんが大人になったら、パパとママを食事に連れて行ってほしいなぁ。」
娘「ふーん。わかった。」
ホテルマンの端くれでした私にとっても、身を置いたことのない「ジュエル・ロブション」。憧れとか、夢の・・というよりも、もはや天国?
簡単な気持ちと格好では行くことの出来ない世界、という印象があります。もちろん「高額」ではあるのだけれど、それも「何と比較して」という断りがあるからそうなるのであって、ロブションに行くということは対価として当然の価格でしかないとも思っています。
さて娘さん。おそらく都内にお住まいでしょうから、いつかロブションのことを思い出して、パパとママと弟と食事が出来ると良いですね。
一方レストランは、もっと長く、この場所で営業できるようにしてほしいです。恵比寿ガーデンプレイス30周年。
私が30歳の時。その頃はウエスティンホテルさえ敷居が高くて入れなかった。それが今となっては、ホテルスタッフや料理長に縁があるようなことになりました。
ガーデンプレイスは色々な思い出のある場所。
台風の一日。心癒されるファミリーに感謝です。