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起業して思い知ったこと|失敗談

はじめに、この記事は、夢を持って、起業を考えている人へ、少しでも参考になればという想いで、書いてみました。

相談は誰にすべきだったか

今でも思うのですが、起業を考えた場合、誰に相談したら良かったんだろう?

私の場合は、一冊の書籍とネットからの情報と、知人に紹介してもらった、司法書士さんに相談しただけでした。

本来なら成功している経営者に相談できれば、良かったかもしれませんが、そんな人脈も無かったし、ズブの素人に誰が貴重な時間を割いてくれるかって話ですよね。

起業して、税理士さんに担当をお願いしにいった際に、設立前に相談して欲しかったと、言われました。

司法書士、税理士の先生に、担当してもらいましたが、実際起業する際に、相談するには、どういう職業の人に相談すれば良かったのだろうか?
今でもわかりません。

共同経営にするには

私達の場合は、二人の共同経営という選択を模索していました。

当時はまだ、付き合い始めたばかりで、入籍もしていませんでした。

二人で出資をする事にしていたので。

個人事業主は、あくまでも個人なので、共同では立ち上げられないと…

そこで勧められたのが、株式会社。
二人が株主になって設立すれば、課題はクリアーできると説明されたので、株式会社として設立しました。

その場合、登記が必要なので、必要事項を聞いて、そこに記載する内容を決めていった感じです。

税務関係は専門家に!

起業をすると、税務署に届が必要になってきます。

手続きは、税理士の先生にお願いする事に。
全くのど素人だったので、どこの税理士の先生に依頼したらいいのか、全然分かりませんでした。
最終的には、元職場の隣が税理士事務書だったので、そこに依頼しました。

この時に、法人設立前に相談して欲しかったと言われました。

個人事業主か法人にするか?
法人にした場合、資本金はいくらにするか?
多分、この点が相談対象になっていたんでは?と想定しています。

スタートを切ったら税理士さん

設立したら、ずっとお付き合いするのが、税理士さん。
なので、税理士さんは、頼れるパートナー敵存在であって欲しいというのが、理想系です。

税理士は、赤字の事業者より黒字の事業者を顧客に持った方が、いいに決まっています。
黒字になって初めて、税理士の腕の見せ所になるんじゃないかな?
なので、私達のような赤字続きの会社は、お荷物だと思います。

正直、毎月の支払いで負担になっていたのは、税理士の報酬です。
唯一参考にしていた書籍には、税理士の費用の記載は、ありませんでした。

なので、当初の予算計画に抜け落ちていました。
相場感も分からず、金額が妥当なのかも分かりませんでした。

税理士に経営の相談をしても「売上を上げるしかない」というだけで、アドバイスも専門家的なアドバイスも貰えませんでした。

従業員もいない、売上もそんなにない状態で、仕事量と報酬の金額が妥当かと言えば、そうでは無いと感じるようになっていきました。

最終的には、税理士から仕事を切られました。
あの屈辱は、一生忘れません。

リソースの分配が鍵

事業を行うにあたって、リソースは無限では無いと肝に銘じなければいけません。

リソースは、「人・物・金」そして「時間」

今ある「リソース」をどのように使うかが、「経営」というものだと、今になって分かった気がします。

技術系の仕事をしていたサラリーマン時代

仕事は、年間を通して継続的に行ってきたので、あまり月単位で精算というのが、体感出来ていませんでした。

転職して、営業職に就いた時、初めて月単位での精算を体感しました。

営業の出来高は、毎月1日から月末迄で計算されます。
今月、こんだけ頑張ったのに、月が変わるとリセットされ、0からのスタートになります。

それが毎月続く事を実感した時に、途方に暮れてしまいました。

給料は、毎月貰って
家賃、光熱費、通信費のような固定費を毎月支払っているのだから、
当たり前のように、月単位の精算を体感していたのに、
長年、年間を通して継続的な仕事をしていると、プロジェクト自体月単位でリセットされる事が無かったので、月精算がこんなに大変だとは、気づいていませんでした。

起業して店舗を構え、家賃、ローンの返済、光熱費等の固定費を毎月の売上から支払わなければいけない状況は、かなりリスクが高まります。

店舗を構えて事業を維持するには、毎月固定費を支払い続けなければなりません。
たとえ、売上がなくとも…

話を元に戻して…

毎月、損益分岐点を超える売上を叩き出さなければ、事業が継続できなくなってしまいます。

なので、限りあるリソースをどう分配すれば、売上を上げる事が出来るかを考えなければなりません。

起業時の融資は、専門化経由で

正直、起業のハードルは、それほど高くありません。
政策金融公庫の創業融資も利用できる可能性が高いため、融資を受けやすい点もあります。

融資の申請には、事業計画書を提出しなければなりません。
ここで、売上を現実的な数字で低く設定すると、儲けが少なく継続が難しいと、融資を受けられない可能性が高くなります。

なので、売上は多少盛って計上しないと、融資の土台にあがれません。

あと、一人で融資に臨むのもハードルが高いです。
税理士さんなど、政策金融公庫に伝手がある方に、間に入ってもらった方がいいです。

起業を考えている場所を管轄している、商工会議所に相談に行くのもお勧めです。

融資が通って、はじめて着工に移せます。

動き出したら止められない

融資も通ったら、その資金を元手に多方面に支出が発生していきます。

始めてしまったら、もう後戻りは出来ません。

突っ走るだけです。

日々、目前にやらなければ行けない事に追われる日々を過ごす事でしょ。

忙しいけど、一番楽しい時期かもしれません。

準備が出来て、実際に事業を開始!

事業を開始して思い知ること

どれだけ準備をしてきたかが、問われる瞬間です。

誰もが準備は、怠っていないと言い切るでしょう。

お客さんを受け入れる準備は、出来ていますと。

これまで、事業を始めるための準備はして来ているはずです。

事業を開始して、その事業の仕事が出来ていますか?

これが、問われる最重要ポイントです。

仕事が出来る →  サービスを提供するお客さんがいる →  お客さんが対価を払ってくれる →  売上が発生する

仕事が出来ないと、いくら事業を始める準備が出来ても、全く意味がありません。

誰も教えてくれない

もう、お気付きかも知れませんが、

ここまでこの記事を読んでもらって、感じた事は、ありませんか?

起業しようとしている、当事者の事しか考えていないのです。

自分の夢を実現する」ことが、目標になってしまっているんです。

私もそうでした。

では、何の準備が出来ていなかったのでしょうか?

それは「集客」するための、準備が出来ていなかったのです。

ちょっと待って!

お客さんを受け入れる準備が出来ていなければ、集客なんて出来ないじゃん。

私も同じ事を考えていました。

でも、実際に体験して分かったのは、

順番が逆だった

とういう事です。

事業を始めてしまうと、実務に追われ、方針転換を考える事も難しくなってしまいます。

なぜ、方針転換をしなければいけないのか?

それは、集客に必要だと考えるようになるからです。

全く、話が見えない

と思われるでしょう。

実際に集客を考えた時に、やるべき事が見えてきます。

その時に、土台ができあがってしまっていると、修正が難しいこともあります。

折角、起業したのに、売上が上がらないと、色々施策を考えるようになりがちです。

これを追加してみよう

ダメなら、あれを追加してみよう

そして、最初に思い描いたものが出来なくなってしまっている。

そんな風になってしまう恐れがあります。

さらに、誰も指摘してくれない

そもそも、その人が起業しようと思っているのに、その事を面と向かって否定する人っていないと思います。

「えー、凄い頑張って!」

「応援してるから!」

そんな、応援はしてくれる風の人ばかりじゃないでしょうか?

内心は、分かりませんが‥

あなたを応援してくれる人で、実際に事業を起こした事がある人は、いますか?

何も分からず、うんちくばかり言ってくる人も、少なからずいるかもしれない。

実際に事業を起こした事のない人の言葉は、聞く耳をもってはいけない。

自分で見つけるしかない

人の言葉に左右され右往左往してしまっても、困るのは、自分だけ。

結局は、なんでも自分で選択・判断するしかない。

その結論を導くためには、自ら情報にアクセスするしかない。

何を学ぶべきなのか?

私は、ものの本質を見極める力を養う事だと考えるようになりました。

一生懸命頑張っているのに、報われない。

実際、一生懸命頑張っている事は、自分が成し遂げたい事に繋がっているのか?

闇雲に動いて、無駄な労力を使って、疲弊するだけだ。

向かうべき方向性を見つけだす。

それには、核となる部分

本質を理解すること

本質を理解したうえで、何をすればいいかを考える

選択肢は、絞る必要はない

トライして傾向を掴む

自分のやろうとしていることと、親和性があるのか?

選択肢を色々トライしてみる。

明らかに、自分には向かいないものが出てくる

それらは、除外していく

残ったもので、親和性が高められるものがあれば、実践していく

そうやって、道を切り開くしかない

自分が出来ない事を、何でも自分でやることは考えず、

出来る人に任せることも、大事なこと。

自分が成し遂げたい事を実現するには、何がベストなのかを優先すべき

そして最後に、一番大切な事は‥

お客さんの立場で、自分をみること

どうしたら‥

・お客さんに喜んでもらえるか?
・お客さんに選んでもらえるか?
・お客さんにどんなメリットを与えられるか?
・お客さんの選択肢を一つに絞れるか?

お客さんの困りごとに、いかにアクセスできるかが、勝因

最後までお付き合いして頂き、
ありがとうございました。

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