当たり前として受け入れている「制約」をブレークスルーすることがイノベーションにつながる
電気自動車を世の中の標準にするために、テスラ社は高性能で長距離走行できる自動車を開発する必要がありました。
そのためには大容量のバッテリーが必要でしたが、そのネックになっていたのは高い販売価格です。
そこでテスラ社はバッテリーを「制約」と捉えて、そのコスト削減にひたすら挑戦してきました。
またコスト削減の一方で、高価格に見合うプレミアムモデルを販売しました。
マクドナルド兄弟は魅力的なBBQのファストフード店を作りたいと思っていました。
人気のドライブインスタイルは、待ち時間が長かったのからです。とはいえ、作り置きの揚げ物では品質が落ちてしまいます。
そのため、メニューをハンバーガーとフライドポテトに絞り、厨房を生産ラインのような運営にしました。その結果、対立を解消して「制約」を打ち破り、タイムリーに出来立ての料理を提供できるようになりました。
さらに、レイ・クロック氏は本部に不動産を所有させ、フランチャイズの先行投資を削減することで、店舗拡大の「制約」を打ち破ったのです。
イノベーションとは、素晴らしいアイデアを思いつくだけではありません。
簡単であれば 、既にできているでしょう。実現できていないのには、長年未解決の対立があるはずです。
対立を解消せずに、「制約」を当たり前として受け入れてしまうと、素晴らしいアイデアだったものを取るに足りない小さな改善に留めてしまいます。
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