アシンメトリーな日記:15日目
ばあちゃん
ばあちゃんは田舎の育ちだったらしく、昔の厳格な家柄の8人兄弟の末っ子だったからとても厳しい。と、いま聞くと、意味が分からないことを言いながら俺を叱ってくれていた。
両親は共働きだったので、ばあちゃんとじいちゃんが僕と弟の面倒を見てくれた。
僕が小学生の時におデブだったのは、ばあちゃんがハイカラな物を食べるのが好きだったのもあるけど、晩御飯の前に菓子やパンを内緒で食べさせてくれたからだ。
当時は分からなかったけど、ばあちゃんに餌付けされていたのかな。
しかし、その一方でめちゃくちゃ怖かった。
兄弟げんかをするときは決まって怒られるのは僕。
弟は体が小さかったから、いつも守られていた。
母親に口答えなんかをすると、ばあちゃんが部屋から出てきて、俺を睨む。そのすさまじい迫力と威圧感で俺はビビって黙ってしまう。
普段はとても優しい。
何かあるとお小遣いをくれるし、じいちゃんと一緒で俺のわがままを聞いてくれた。
※わがままを聞いてくれる人が優しいとは、なんとも子供らしい。笑
ばあちゃんは、ミシンで服を縫う仕事を家でやっていた。
いつでも家にばあちゃんが居た。優しくて居心地の良い場所を提供してくれていた。
ばあちゃんには、ほんとよく怒られた。
こんな心理テストがある。
「今までの人生で、誰に一番怒られたか?」
名前が出てきたその人は、あなたが感謝している人らしい。
人間は怒られると成長する。それを本能的に分かっているんだと。
俺はすぐばあちゃんが浮かんだ。
それくらい感謝している。
心から
今回はここまで、
それではまた、あす!