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アシンメトリーな日記 : 51日目

何歳の自分が好きか

「TVで何歳の自分に戻りたいか?」というお題で、議論が行われていた。議論というよりも、TVなので色々な面を考慮した最適解のような話だったけど、その問題を自分に置き換えて考えてみた。

自分はその問いに、どうやって答えるんだろう?

人生最大のイベント「交通事故」が中2で降り注いだ僕は、直ぐにあの事故が無かったら全然違う人生を歩んでいただろうな。もう結婚して子供もいるんだろうか。仕事もそれなりにこなして、稼ぎも人並みにあって、右に習え「普通の生活」を手に入れていたのではないだろうか。

そんなことを考えていて気がついた。

でも、だったらちっとも面白くない人生になっていたなと。

英会話講師として生徒と接していると、自分の幼少期を俯瞰して分析する時がある。
「自分はこの年代の時に何を考えて、どう過ごしていたのだろうか」と。

昔、僕には夢があった。
プロサッカー選手。俳優にも憧れていたしお笑いタレントやTVに出る人にもなりたかった。
信じるものは救われると、強く信じていれば勝手になれると思っていた。

あの事故が無ければ、もしかしたら成れていたんじゃないか?

今でもそう考えてしまう。

でも、ふと視点は別の方へ向かった。

もしあの事故が無かったら、こんなに悩んだり苦労する事は無かったんじゃないか。
こんなに悩んだり苦労してる事が無かったら、ぺらぺらな論理で上辺だけを繕う人間になってただろうな。

そう考えて、じゃあこのままで良いかなと思えてきた。 自分でもびっくりと驚いた。
事故を過去を乗り越えられた瞬間だった。
一つ成長出来たんじゃないかと感じて嬉しかった。

僕は不条理や困難が人を育てると考えているからなのか、もっともっと困難な壁にぶつかりたいと常日頃考えてる。

大袈裟に言うと、死ぬか生きるかの所で生き延びてこそ得れる大きなものがあると思う。

交通事故に遭ったが命は助かった。
左耳くらいはくれてやる。

しかし、もっともっと上へ行きたい。人として成長したい。

多摩川大学教授の田坂氏は「死生観」話
をYouTubeで論じていた。
経営者やトップに立つ人間には「生きるか死ぬか」の瀬戸際でどう生き抜いたかが最後の勝敗を分けるのだと。


読んでくださったあなた、いつに戻りたいですか?