アシンメトリーな日記:19日目
夏のにわか雨のように突然に
気が付いたときは病院のベットの上だった。
一瞬、いや何が起きているのか理解するのに時間がかかった。
周りには家族の姿があって、
嬉しそうに話しかけてくる。
なぜか、家族は嬉しそうに涙を流しているしている。
それから、寝て起きるような単純なことを何回か繰り返す。
僕が眠りから起きるたびに、家族は泣いて喜んでいた。
はじめの頃は、数時間おきに起きたり眠ったりを繰り返していたが
その現象にも体が慣れてきて、
まともに家族や医者と話ができるようになってきた。
そしてようやく、事の大きさが解った。
僕は、交通事故に逢った。
それもそのはず
気が付けば画面はぼやけていて二重に見えている。
そして左耳が、
機能を終えたように静かに眠りについて動かなかった。
僕は周りの人が僕に気を使ってくれているのが分かった。
なんで?
事故にあう前僕は、口の中が切れていて自転車で本屋へ向かう途中だった。
信号待ちをしていて、青になったのでいつものように自転車のペダルをこいで進んだ。
僕の記憶はここまで。
ここからは聞いた話-
青信号で歩道を渡っていたら、
同じように信号待ちをしていた車があった。
信号が青に変わった時に運転手は眠っていた。
後ろの車からのクラクションで目を覚まし、
慌ててアクセルを目いっぱい踏みつけて
車を右に動かしていった。
そしたらそこに自転車をこいでいる人がいて、
ぶつかって5mも跳ね飛ばした。
跳ねられてた子は頭からアスファルトの地面に叩きつけられて、
血は出てなく、ただ気を失っていた。
それが僕だった。
今回はここまで
それではまた、あす!