アシンメトリーな日記:14日目
担任の美術教師
中学の美術の授業で絵画を描くことになった。
そこで僕の作品が佐部利先生の目に留まり、僕の描いた絵を気に入ってくれて褒めてくれて、一気に距離は近くなった。
多分、小学校の時にたくさんたくさん漫画を描いていたからかな。
小学5年の時、小学校の中を流れている川に掛かってる橋があり、橋のデザインを新しくするという計画があった。
幸運にも美術担当の担任教師だったため、僕のクラスから8人が選ばれることになった。そしてさらに幸運にも僕の描いた絵が選ばれることになり、橋に描かれることになった。
2020年の現在も、橋には僕の絵が描かれている。とても名誉で誇らしく思う。
話を戻すと、当時の佐部利先生はとても斬新奇抜だった。
美術担当だからなのか、毎日履いているジーンズにはパレットとして使っているかのように絵具がたくさん付いていた。
毎日学校が終わってから学校に寝泊まりして絵を描いているらしく、風呂は入らずに学校の水道で体を洗っているという。
そして上司となる年配の先生に媚びる様子もないスタンスだった。
中1の僕には理解ができなかった。変な人というんじゃなくてカッコいい!という、僕の中ではミスチルやKAZUと一緒の「憧れ」だった。
一度、大人しいクラスメイトをふざけて泣かせてしまったことがあった。
ビンタや殴られることを覚悟していたけど、佐部利先生は僕に一切触れることもなく、すさまじい勢いで、人にはしてはいけないことを僕にも自覚させるため、声を張り上げて叱ってくれた。僕はそれが何故か嬉しくて涙が止まらなかった。
ミスチルの歌にこんな歌詞がある。
**「欲しがっているのはおもちゃじゃなくて愛情で、
拒んでるのも「我慢」を教える為の愛情で」**
今回はここまで
それではまた、あす!