誰かの手記
映えの向かう側にあるもの、タイムラインの向こう側にあるもの。映えをしたいがために、山に登る人がいるようだ。
山登りをするためなのか、注目を集めたいためなのか分からないが、その映えスポットを目指すらしい。
もはや本来の目的など分かるはずもないが、なぜそんないい格好をして写真に写りたいのだろうか。ましてやみんなに見せるための目的で。
それほど、現実世界で満たされていないのだろうか。
それで反対側にいる人が見た時、どんな気持ちになるのだろう?
おそらく、一時的にいいと思って、それだけだ。結局インスタント的にいいねと思うだけなのだ。そんなことをする価値はあるのだろうか。
たぶんその人にとっては、あるのだろう。
ほら僕だって、誰かに注目されたいから、こんなことを書いているのだろう。
どこかの誰かみたいに。
誰かにそんなことを言われているのかもしれない。