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マッチングアプリ大戦記 episode21
「21人目 Mさん アラサー 横澤夏子似 ペアーズ」
年上のお姉さんはそれなりに好きで、ただ付き合ったことはないので、どんなものかな?とマッチングした次第であります。特にやり取りを覚えてはいないけども、なぜか会うことになり飲みに行くことになった。
接客業をしていて、会う時間が遅くなり22時スタートだという。お気に入りのビアバーで時間を潰し、約束の時間となる。
店に着いたということだがいない。どこにいるのか分からず、LINEを送ると反対側の道で待っているとのこと。マスクをしていた目元とおでこのしわは横澤夏子に似ていた。横澤夏子といえば、新潟出身だったと思うが、僕の好みではなく、写真詐欺であった。
黒いワンピースで、横から見た胸はそれなりであり、色気はムンムンで、あやうくやられるところだった。1軒目をどうにかやり過ごし、2軒目。ジンにハマっているということで、連れ込まれたバー。何度目からしく、常連感があり、僕は完全なアウェイ感がある。
ジンは驚くほど美味しく、トニック?で割ったのだけど、トニックウォーターはアレンジできるらしく、それもとても美味しかった。カウンターで並んだのだけど、ちょくちょく、弾力のある胸を掠らせてきてあざとい。更に横顔だけなら、いけるのかもしれないとも思い始めていた。
バーの店主に小説が好きだと伝えると村上春樹の「風の音を聞け?」みたいなものを勧めてきたのだが、僕は村上春童貞なので、よく知らなかった。
適当に話を合わせ、特に詰まるということもなく、微妙な時間を過ごした。店を出る。僕はホテルに帰らなくてはいけないので、歩き出すと彼女もついてきて、仕方なく、ホテルの前にあるベンチに座り、話すことになり、2週間後にもう一度会うことを約束してしまった。