長靴をはいた親子
なにものかに、ひきずりこまれそうな時がある。それで動けなくなって、いろんなことがとてもめんどくさくなる。それは、人間だから仕方のないことなのかもしれない。そんな時があったって仕方ないけれど。やっぱりきもちわるいから、一刻も早く出たいとじたばたする。そんな時、部屋はあれる。
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娘と学校へ。雨降りでどんよりしていたけれど、「長靴」について書かれている文章を読んだら、がぜんやる気が出た。長靴はいて行こうじゃないか。娘は、続 お楽しみ会、に参加するために行くんだ、と言った。今日で三学期も終了!先生方といろんなやり取りができて、いい先生ばっかりじゃないか、と思えたのも娘のおかげだ。
いつもはこんなことしないけれど、水たまりを通ってみたくなって、じゃぶじゃぶ歩いた。長靴っていいなあ。長靴をはいた娘も真似して私の後ろを。雨降りなのに、カワラヒワが電線でうたってくれていて「あんた、ほんと、いいやつだね」って口にした。「雨降りの朝で~」と歌う。くるりの「ばらの花」をてきとうに。分かってる歌詞だけ。「ジンジャーエール買ってのんだ、こんな味だったけなあ」とか歌って。娘は何も言わなかった。学校に着く。行き帰り、咲いている花をながめる。春だな。鳥もないている。帰りにスーパーに。おいしいものをつくって食べたい。
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いろんなことに、ひきずりこまれそうになるけどさ、それはそれなんだよ。とよく思う。そこに、ピーッと線を引きたい。ちょっときみたち、そこにいなさい、と。分かったから、そこで待ってなさい、と(いや、待ってなくてもよくて、どこかに行ったっていい)。私には私の、暮らし というものがあるから。それはやっぱり楽しみたい。それはそれ、これはこれ、な訳。これを大事にしたいから。ピーッと線を引く練習をしていきたい。
というわけで、あれた部屋を片付ける。