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『ハリネズミと金貨』原画展

銀座に行った。
7年ぶりくらいに行った。
ずーっと行きたかった。

銀座で一番行きたい場所は教文館。
ナルニア国という
子どもの本のフロアがある。

そこにまずは行こうと検索したところ、
なんということだ。
絵本『ハリネズミと金貨』の
原画展をやっている、という。

この絵本には思い入れがある。
閉店したカフェの店主がくれた大事な絵本。
これは見なくては。

銀座駅で降りる。
教文館に向かう。
趣のあるビル。

エレベーターは使わずに、
階段で9階まで。
変わらず、ここにいてくれることが
とてもうれしい。

ナルニア国はいつだって
あったかく迎え入れてくれる。
そう感じた。

ほっとする。

奥の小さな展示スペースへ。

ならぶ原画。
濃い。
濃密。

原画の金貨は本物のよう。
きらりと光っていた。
私以外見ているひとは
いなかったから、
心ゆくまで味わった。
三周する。
見ても、見ても、だ。
また見たくなる。

裏表紙の原画がたまらなかった。
この本に登場する生き物たち。
あったかい。

ゆげを感じて、
見ても、見ても、
いくら見ても、
やっぱり見たりない。

聞こえてくる。
この生き物たちの声が。

原画を見ることができて、
幸せな日だった。

私が持っている『ハリネズミと金貨』の裏表紙


このところ、以前書いたこちらの記事。
読んでくださる方がいらっしゃって、
とてもうれしいです。

ありがとうございます。