『何もかもわずらわしいなあと思う日のスープ』
なにかをつくる(創作する)とき、
オマージュを大事にしている、
と教えてもらった。
参照とも言いかえていた。
それはパクリではなくてね、と。
それがずーっと頭にあった。
「あ、あの本」
参照したい本が
ピカッとやってきた。
一度手放した本。
古本屋で探し、今手元にある。
その本を、今日、紹介したい。
*
『何もかもわずらわしいなあ
と思う日のスープ』
小林カツ代/講談社
帯にはこう書いてある。
本との再会をはたし、
ページを開く。
やはり目次がいい。
*
今朝、私は第2章にある
「心が落ち着くミルクティー」
を小鍋でつくった。
はじめて小鍋でつくった。
このレシピにあるエッセイは
「つらさや悲しみが身にしみる日には」。
ミルクティーをつくり、エッセイを読む。
熱いミルクティーをのみながら、
気になるレシピをながめた。
第4章にあった
「ふうわりシナモン・ドーナツ」
に目がとまる。おいしそう。
ドーナツのエッセイは
「夜明けの光の中で」。
外はこれから明るくなろうとしていて、
ぴったりの状況と思いながら読む。
そしたら、そこにカツ代さんの
誕生日が記載されていた。
「十月二十四日生まれ」とのこと。
お、今日だ。
*
自分で書いてみたいものがある。
=自分が読みたいものでもある。
できるだけ、それにちかいものを
ここにも記してみたい。
でもそれを言葉にできない。
うまい言葉にならない。
けれど、むねにはたしかにある。
… 読んだら、
「さてと」と思えるもの。
スマホからはなれられるもの。
自分自身の暮らしや生活に戻るもの。
スクロールやめた、と思うもの。
時間を大事にしたくなるもの。
自分の時間を大事にしたくなるもの。
でも、ハウツーではなく。
… カツ代さんこの本のような。
… まだ分からない。
*
カツ代さんの笑顔が見える。
お誕生日おめでとうございます。
天国からのエールですね。