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『何もかもわずらわしいなあと思う日のスープ』

なにかをつくる(創作する)とき、
オマージュを大事にしている、
と教えてもらった。
参照とも言いかえていた。
それはパクリではなくてね、と。

それがずーっと頭にあった。

「あ、あの本」
参照したい本が
ピカッとやってきた。
一度手放した本。
古本屋で探し、今手元にある。

その本を、今日、紹介したい。

『何もかもわずらわしいなあ
 と思う日のスープ』
小林カツ代/講談社

帯にはこう書いてある。

空腹だけでなく、
からっぽの心も埋めてくれる
35のレシピとエッセイ
心と体の料理処方箋

本との再会をはたし、
ページを開く。
やはり目次がいい。

第1章 何かを決断するとき
第2章 心が少ーし寒いとき
第3章 楽しいこと大好き、遊ぶの大好き!
第4章 気分を変えたい、そんなとき
第5章 季節を味わうゆとりがいいですね

『何もかもわずらわしいなあと思う日のスープ』

今朝、私は第2章にある
「心が落ち着くミルクティー」
を小鍋でつくった。
はじめて小鍋でつくった。
このレシピにあるエッセイは
「つらさや悲しみが身にしみる日には」。
ミルクティーをつくり、エッセイを読む。
熱いミルクティーをのみながら、
気になるレシピをながめた。
第4章にあった
「ふうわりシナモン・ドーナツ」
に目がとまる。おいしそう。
ドーナツのエッセイは
「夜明けの光の中で」。
外はこれから明るくなろうとしていて、
ぴったりの状況と思いながら読む。
そしたら、そこにカツ代さんの
誕生日が記載されていた。
十月二十四日生まれ」とのこと。

お、今日だ。


自分で書いてみたいものがある。
=自分が読みたいものでもある。
できるだけ、それにちかいものを
ここにも記してみたい。
でもそれを言葉にできない。
うまい言葉にならない。
けれど、むねにはたしかにある。

… 読んだら、
「さてと」と思えるもの。
スマホからはなれられるもの。
自分自身の暮らしや生活に戻るもの。
スクロールやめた、と思うもの。
時間を大事にしたくなるもの。
自分の時間を大事にしたくなるもの。
でも、ハウツーではなく。
… カツ代さんこの本のような。
… まだ分からない。


カツ代さんの笑顔が見える。
お誕生日おめでとうございます。
天国からのエールですね。