11時なのに、
夏の16時みたいな光。
うへー、やんなっちゃう。
そんなことを思ってしまった。
冬の光がやわらかくて
好きだったはずなのになあ。

通り過ぎる景色は茶色くて。
風にあおられた草たちは
つらそうにさえ見える。
ため息が出そう。

空を見たら月。


子どもの頃、
クルマからずっと見てた。
白いクルマから空を見上げて、
月が追いかけてくるよ!
って家族に言った日があった。
小さい私が見える。

月は変わらないように思えた。
いつもいつもいてくれて。
ああ、冬の月…
とは思わなくて。

変わらないから、
ほっとした。