パッション
オンラインでヨガをやっている。
20代で出会った先生の教室。10年以上連絡を取っていなかったけれど、コロナの時に検索したら、オンラインでやっていることを知った。あの時ほど、オンラインありがとう!と思ったことはない。ひさしぶりに画面越しにお会いした先生は全然変わっていなくて、あの時のままだった。私のことも覚えていてくれて、本当に有難いと思った。
再び始めたものの、あまり真面目な生徒ではなく、やったりやらなかったり。父が倒れてからはゴタゴタし過ぎて、しばらく休んでいたし自分の気持ちもグラグラだった。けれど、心療内科に通院中である私はどうにかしてもう卒業したく、真面目にやる!とこの前決めた。教室の生徒さんの中には毎日やって、長年の頭痛がなくなった方もいるそうだ。毎日なんてすごいなあ、と他人事のように思っていた。けれど、少し意識を変えて、ヨガの時間を取り呼吸することは、とても気持ちがよいかもしれないゾーン、に入った気がする。エイッ!のパワーはすごくいる。けれど、漕ぎ始めてしまえば、スーなのだろう。本当に何事も、一日一日の積み重ねなんだなあ。
先生だって、日々いろんなことがあって気持ちだってゆらぐだろう。人間だから、誰だってそうだと思う。先生もこの前大変そうだった。こんなことがあって、と生徒に話してくれる。かっこつけない。先生の笑う声が好きだ。そして、一番この先生のことが好きだなあと思うのはヨガへの情熱。ちょっとしたヨガにまつわるお話をするとき、手にした本を丁寧に読んでくれる。付箋なんかが貼ってあって、こんなことが書いてあるのですよ、と教えてくれる。その時の目の輝きがこちらの心にピカーンと届く。これぞパッション、って思う。その人の好きなことって、本当に人を動かすなあ、って思う。それにふれるとたまらないな、と思う。