いつも心にフェドーラさん
皿洗い。
好きか嫌いか?
子どもが小さかった時はとくに、
夕食後の皿洗いなんて、余力ゼロだった。
朝に持ち越しもよくあった。
今はそこまで疲れる日々もないけれど、
朝に持ち越しの時もある(正しくは
食洗器外のものを洗う余力がない)。
でも割り切って朝に洗った方が、
気分よくスピーディーに洗える。
もうダメだ、という日は
もう潔く、朝へ持ち越している。
時々、 皿洗いハイな時がある。
まるで、新生児をやさしく
洗ってあげる時のような、
そんな気持ち。
絵を見たら思い出した。
*
『フェドーラばあさんおおよわり』
という絵本に出会った。
表紙はこの通りなわけで、
フェドーラばあさん、がぴったり。
なんせ下部の共演が…。
け・れ・ど。
ばあさんだなんてとんでもない!
フェドーラさんは変わる。
絵本の最後にみせる
フェドーラさんの見事な変わりっぷり。
見るたび、うっとりしてしまう。
私はこの絵本を読んだあと、
“物置と化した北の部屋”を片付けた。
フェドーラさんを思うたび、
せっせと動きたくなる。
片付けの本やアドバイスより
私には効果的だった。
こんな絵本がある。
暮しに、自分に向き合いたくなる絵本。
うれしいから、本にはさんであった
出版社のハガキにお礼を書いて送った。
今ごろ、届いているでしょうか。
出版社在庫僅少の絵本とのこと。
まちの図書館にあったらぜひ。
『ハリネズミと金貨』という
絵本の原画展(教文館)と一緒に
『フェドーラばあさんおおよわり』
の原画も一部展示されていた(どちらも
ヴァレンチン・オリシヴァングさんの絵)。
教文館に行かなければ、
この絵本には出会えなかった。
行きたいという気持ちをかなえた先に、
待っているもの、というのはあるものだ。
気持ち、大事!