ゆっくり休もう。
まだなにも起きていない。
けれど、つい
わるいほうに
想像してしまう。
夜中目が覚めると、
やり取りを何度も
シミュレーションしている。
決戦は月曜日でして。
とても気が重い。
考え方としてはシンプルでよい。
そもそもシンプルな話なのだ。
たぶん10年くらい後で考えることが
早くきただけ。
シンプルな話だと自分に言い聞かせる。
沈黙は金なり、
夫からのアドバイス。
なかなか良いことを言う。
*
疲れると本屋に行く。
今の心にふさわしい本はなにか
雑誌はなにかと探す。
ながめる。
手にする。
これにしよう。
手に取った雑誌は「kiitos.」
フィンランドが子どもの頃から
好き過ぎて、念願かなって
一人旅した若かりし頃。
その思い出は今も
私を励ましてくれる。
フィンランド語はしゃべれない。
唯一、キートスキートス言ってた。
ありがとうありがとうと。
雑誌のタイトルだけで、
そんな思い出がよみがえる。
ページをひらく。
抱きしめたい雑誌だ、こりゃ。
今の私にぴったりでうれしくなる。
少しずつ読む。
読みたいページを少しずつ。
*
子どもがぬいぐるみと
一緒に寝るように、
この雑誌と寝たいと思った。
昨晩、枕元に持って行った。
表紙をながめているだけで、
そんな気持ちになれるのだから。
この雑誌をつくられた方々に
感謝を伝えたい。
雑誌はいいな。
そんな仕事してみたかったなあ。
私だったらどんな雑誌を
つくりたいだろう。
なんて考えるとすごくたのしい。
今日、コタツを出した。
ぬくぬくコタツに当たって
雑誌を読むなんて
なんて幸せなんだろう。
明日の仕事も
決戦の月曜日も
なんとかなるって!
そう思えてきた。
今晩もこの雑誌を枕元におく。
パラパラめくろう。
ゆっくり休もう。
おつかれさま。