国外に住むこと・マジョリティはマイノリティを経験する必要がある
日本が好きなのか海外が好きなのか
日本生まれ日本育ちなので日本以外の世界を見たいと常々思っていた。
日本以外の文化を知りたいし、せっかく平和な世の中に生まれて選択肢があるのに、日本で一生を終えるなんて勿体無いと思っていた。
大学卒業してからは大学院含めほぼ海外にいたし、日本に一旦戻って日本で働くと日本の閉鎖性にびっくりするし、日本の狭い社会で生きていくのは難しいなって思う。
日本が楽だと思ってしまう
一方今は海外だけど、日本にいると日本のいいところを再確認する。
お洋服の種類の幅があるとか、コスメが充実してるとか、日焼け至上主義がないとか、医療が整っているとか。あと安心して女性一人でも街を歩けるところとか。
日本国外だと、どうしても女性一人歩きは制限されるし、気を張ってなくちゃいけない。狙われやすいし。
彼氏の違い
日本人彼氏のしっかりして几帳面なところとか細やかなところとか好きだった。
でも、日本社会しかみてなくて考え方の幅が狭いところとか気になってしまっていた。
でも日本人以外の彼氏のNBA大好き熱とか、なんでもなんとかなるよ!みたいなマインドセットとか、一部のアメリカ人彼氏のナチュラルにアメリカが世界を回してるじゃん?思考(悪気はない)もついていけなかった。アメリカ以外に住む必要ある?アメリカはいろんな旅行先あるし、他住みたいと思わない。アメリカ以外の社会に興味がない感じも狭い世界で生きてるなって無理だった。
(こういうことを言うから偏見を助長してしまって、自分が嫌になるけど、Army所属の人たち*付き合ったことはない は結構ナチュラルにアンチ中国、アメリカが世界の中心!って思ってて無理だった。そうではない人ももちろんたくさんいるとは思う。)
でもそうじゃない人もいるし、決めつけるのはよくない。
マジョリティはマイノリティの経験をする必要性がある
でもまあ、自分の国を一回でて暮らしたことがある人が好きだ。マジョリティがマイノリティになる経験をすることは大切。
マジョリティはマイノリティの暮らしづらさや、無言の同調圧力に気が付かない。
アメリカ人がマジョリティの組織での「英語完璧に話してね?え?私?英語しかしゃべらないけど、それがなにか?」みたいなのも同調圧力だと思う。
それが当たり前だから、英語母国語じゃない人がどれだけ英語を話すことに苦労しているか、言語習得は努力が必要かということには想像がいかない。
日本人のマジョリティとしての圧
それは日本人もそう。日本人が日本国内でマジョリティとしてかける同調圧力は外国人を苦しめる。暗黙の了解に従うように、圧をかけている。
日本人なら当たり前の振る舞いをするように求める。
例)意見を主張しすぎないで、上の意見を立てるとか
公共の施設であっても、日本語の標識オンリーで示し、日本語読めるよね?という前提をつくってしまうとか
大学サークルで日本人以外はお断りの暗黙ルールがあるとか(留学生は留学生国際サークルしか入られないとか)
日本を褒め称える外国人の番組は制作するけど、批判や我が強い外国人の番組は制作されづらいとか
気を張っている海外生活に疲れることがある
日本は私にとって温かい帰ってこられる場所であって、でもそこをでないと成長をしないとも思う。でもビザの関係や、自分がマイノリティであることに疲れたりすることもあるし、日本人以外の彼氏のノリがしっくりこなくて日本人元カレが恋しくなったりする。
日本では恐れ多くも、美人扱いをされてちやほやされてきたけど アジア以外だと別に普通のアジア人扱いされるので、日本に帰ってナンパされたり、褒められたり、出会った人々が後で、二人でご飯いきませんかって次々とLINEしてきたりするとびっくりするし、(海外では日本ほど頻度が高くない。)でも日本人は年齢至上主義だから私がおばさんになれば手のひらを返すのかと思うと怖くなる。
ああ、私は日本によりどころを求めているかもしれないし、居心地がいいとかんじているし、でも一生日本で暮らしたら後悔するだろうなって思うし、でも海外暮らしが疲れることもある。
そういうときにああ、自分は日本人だなあと実感するし、まだまだ弱いなあと思ってしまう。
アイデンティティ?が彷徨う
両親が日本と海外の国際結婚で生まれた子たちが、(ハーフ・ダブル)日本か海外かアイデンティティがどちらにあるかわからない。と言っているけど、それは彼・彼女だけの悩みでもないのではないかと思う。
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