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懐かしきバラ星雲

サン=テグジュペリ 星の王子さまに寄せて

その星の王子さまは

わたくしには不器用で

なかなか察していただけないのです


ですから そのつど言わないと

通じないのです


ええ もちろん 最初から

今はこうして欲しいと

いつも伝えていました


わたくしのように美しいバラは

誰かに水を注いでいただいたり

風よけになっていただけないと

わたくしはわたくしを咲かせ続ける

ことは不可能なのです



ただ わたくしに そのように

接してくださったのは あの星にいる

王子さまだけでした



本当は通じ合える術を持っている

わたくしたちなのに

なぜか目の前に夢中におなりで

わたくしの気持ちを素通りです


ただ 忍耐強く 伝えるだけでした



そうするうちに その繰り返しの

楽しさがわたくしに生まれてきたのです



あの方に向かって気持ちを開く時は

わたくしの喜びを表すのなら


天への羽ばたき 

翼を広げる自由さ

宇宙の縦横無尽

さながらです


王子さまはわたくしの望みをできる限り

実現してくれました


応えてくれましたし

その時間の積み重なりは宝もの

のようになりました



今でも残る

星の鮮やかなバラ色には

相互の交流 そして

あふれる光りが刻まれているのです



あのかけがえのない

日常のやり取りの中にあったものこそ

わたくしのしあわせなのです


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高野 ゆみ子
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