変態前夜
長きに渡るリモートワーク生活で、早くなったことが2つある。
1つは就寝時間だ。学生の時では考えられなかったほど健康的。規則正しい生活によって、健全な人生を謳歌できている。
もう1つが、トイレをする前のパンツを下ろすタイミングだ。
これが早い。早すぎる。
『いまこの早さがすごい!2022』の受賞候補筆頭だ。なんと、トイレの扉の数歩前で下ろしてしまう。
今まで何かが早くなって苦労を感じたことがなかった。基本的に全てプラス要素だったからだ。
しかし、パンツを下ろすタイミングの早さ向上は、僕の中で問題にしかなっていない。
全てリモートワークのせいだ。
リモートワークの最大の弊害は、コミュニケーション不足でも、情報セキュリティの確保の難しさでもない。トイレをする前にパンツを下ろすタイミングが早くなることだったのだ。
社会よ、ちゃんと注意喚起しなければダメじゃないか。
リモートワークをまだまだ続けているそこのアナタ。注意して自分を見つめ直してほしい。
無意識のうちに『いまこの早さがすごい!2022』候補作品になっている可能性がある。
そんなアナタは、先に気付いた僕を反面教師に一旦パンツを上げるのが吉というものだ。
トイレを待ち切れないアナタにさっそく早くなった理由を説明しようと思う。我慢はよくない。
簡単に言えば、早くパンツを下ろすのが便利で都合が良かったのだ。
タイミングを早くすることで、我慢をする時間が短くなりストレスが減る。
そして減ったストレスは、パンツというブレーキがなくなり、いつ便器以外の場所に放出してもおかしくないというスリルへと変貌する。
心労からの解放と非日常の高揚感。電光石火の2枚抜きだったのだ。
同意や納得ができてしまっているアナタはすぐにでもパンツを上げよう。危険信号だ。
リモートワーク中ならこれでいい。
我慢などせず、好きなだけ好きなタイミングでパンツを下ろせばいい。
しかし、コロナがだんだんと収まり出社が増えていく今、体が早めにパンツを下ろすことに慣れ親しんでしまっている状況は危ない。
「〇〇社の社員。廊下で下半身露出。コロナ禍のストレスか?」
こんなニュースが出回りでもしてみろ。
パンツだけでなく人間としての評価までもずり落ちてしまう。
というわけで、少しでも自身が『いまこの早さがすごい!2022』の候補になっているかもと感じたアナタは気を付けるようにして欲しい。
気を付けても我慢ができなさそうなら、問題を認識し覚悟を決めることも大切だ。
ところで『いまこの早さがすごい!2022』ってなんだろう。
不名誉のように扱っていたが『いまこの早さがすごい!2022』が実在し、受賞できたら意外とプラス要素に転じるかもしれない。大好きな芸人も「バカも突き詰めればエリートになる」と言っていた。
終業前にキーボードを叩く。どんな検索の仕方をしても『いまこの早さがすごい!2022』は引っかからなかった。
後から知ったが、管理職からは会社のパソコンの検索履歴が簡単に見られてしまうらしい。
僕の検索履歴を見たおエライサンが『いまこの早さがすごい!2022』に感銘を受け、実現へ動いてくれたらいいな。
退社前にトイレ行っておこう。
僕はトイレへ向かうたび覚悟を決める。
今日が変態前夜かもしれない。
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