【新型コロナウィルス】軽症でも甘くない!? 実際にかかった人の声から問題点を探る
前の記事でも少し取り上げましたが、今回は実際に新型コロナウィルスにかかった人の記事を取り上げます。
発症~検査~入院まで詳細に書かれています。
8ページにも及ぶので、抜粋して見ていきたいと思います。
※なお記事に関して疑問点もあったので、電話で厚生労働省に問い合わせもしました。そういった点も最後に合わせて書いておきます。
3月22日に発熱し、4月1日現在も新型コロナウイルスに伴う肺炎で入院中のGlobality CEOの渡辺一誠さんの手記になります。
なお、3月28日にネットで公開されたものです。
「 」は渡辺さんの記事からの引用です。
「まず、コロナウイルスは治るとか、致死率は少ないとか、正確な情報だけを見ると、たいして危なくないように思われますが、これうつしたら、間違いなく恨まれるであろうほど辛いです。」
「インフルエンザの(方)が30倍くらいマシです。」
発症~検査
六本木のオフィスで働く渡辺さんは、3月22日に発熱して在宅ワークに切り替え。
当初はインフルエンザだと思ったそうです。症状は熱と頭痛で、咳はなし。
「熱も、朝は低く、11時を超えるとだんだん上がってきて、夜になるにつれ、39.5度くらいに上がる日々。」
「保健所に電話してから病院に行ったけど、やはりコロナとして扱ってもらえていなかったのだと、後で気づきました。」
案内された病院に行くも、2時間またされたあげく、まだ時間がかかると言われて諦めて帰る羽目に…
しかし、味覚などの異常も感じ、再び保健所に電話して、真摯に症状を説明したそうです。
日本は現在でも、自治体や状況によってはなかなか検査してもらえないようです。
”「病院行っても、検査してくれなくて、粘って粘って、頼みこんで、やっと今週水曜日検査してくれたんです!」と説明。「なかなか検査してくれない!これが怖い!」と記した。”
森三中・黒沢のコロナ感染「粘って粘って頼みこんでやっと検査」相方大島の夫、鈴木おさむ氏が説明
「注意点があります。検査にはCTも含まれるので、高額になります。4万円ちょっとはかかると思いますが、それでもいいですか?」※
「陽性だった場合、そのまま2週間程度の入院になりますが、それでもよろしいですか?」
と保健所。
結局、陽性と判明し、入院することになったそうです。
検査~入院
入院した渡辺さんは、投薬しても39.8度という症状を経験。
「がくがく震えるわ、頭は熱いわ、なんのこっちゃかわからず、「もういい加減にしてくれよ」と、声に出てしまいました。」
「さて、今までは朝起きると36.6℃と、平熱より低い状態でしたが、目覚めたときは39.1℃」
さらに、発症して8日目になると咳で眠れないということも出てきたそうです。
傾向としては夜に高熱になるというのがあるようです。
「40度近くなると、震えたり、熱くなったり、さらに咳が止まらないので苦しかったり。」
「この状態が8日連続ですよ。」
「熱と頭痛と咳で、ほぼ水しか受け付けない状態です。」
と食欲旺盛な渡辺さんでも、食欲を失ったことを話しています。
「この状態を「軽症」と表現されています。」
「決して軽い風邪のような状態ではないってことは理解してください…...。言葉って怖い。。。」
日常的にニュースで軽症者が8割などという、報道があります。
しかし、軽症者でも無症状の人もいれば、渡辺さんのように普通に考えたら重症者という人まで含まてしまうのでしょうか。
今後感染者が増え、自宅隔離という措置が取られますので、気がかりな点です。
さらに、なかなか検査が受けられない日本政府の対応を受けて、
「これじゃ表向きの感染者数は増えないわけだよ。。。」
「あと、この緊急事態に、土日休みの保健所……勘弁してほしい。本質を見抜いてくれ!」※
「検査を受ける時にスムーズなのは、「陽性者と接触した」ということです。」
と語っています。
「国は、ロックダウンと同時に、必要な事業者へのサポートを最優先にするべきである。券なんか配ってる場合じゃない。」
渡辺さんは発症から9日目に症状が改善。ある程度睡眠もとれるようになったそうです。ただ、その後も辛い咳は続いているとのこと。
渡辺さんの記事を読むと、具体的に問題点が見えてきます。
高熱でも検査が受けられないというのは2月でも声が挙がっていて、まだ続いているようです。
保険費用が4万円ぐらいかかると保健所に言われていますが、
「編集部注:ウイルス検査自体は公的保険の適用対象で、窓口負担分は公費で補助されるため患者負担はなし)」
と記事にあります。
「(3月)6日からPCR検査の保険適用を開始した。6~70歳で3割負担の患者が、検査機関に検体輸送の必要がある医療機関で検査を受けた場合は5850円の負担となる」
【厚労省】PCR検査を保険適用‐検査費用の患者負担なし
「都道府県が必要と判断した場合に検査が行われます。このような場合は、検査自体の費用は不要です」
厚生労働省
ということなので、保健所がなぜ検査費用を4万円と言ったのかは謎です。
4万円もかかると言われたら、躊躇する人も出てくるはずです。
疑問に思い厚生労働省の相談窓口に電話をかけて確認したことろ、検査費用はかからないそうです。
つまり、以前は有料だったため、保健所の人間が勘違いしたと推測されると窓口の人は言っていました。
そして、「保健所が土日休み」ということで、緊急性を擁する時期に本当なのか気になりました。
「保健所(新宿)は土・日・祝日は休みであることがやっと(電話の)アナウンスでわかった。この非常事態ともいえる時期にどこも保健所は空いていないのだ。」
「これだけ日夜、感染者数が報道されているにも関わらず、土日祝および連休中は保健所がクローズしていることに驚いた。」
なぜ?PCR検査実施の保健所は土日祝の連休に休んでいるのか?
これは2月の記事ですが…これも相談窓口で確認したところ、確かに保健所は土日休みだそうです(場所によるようです)。
ただ、保健所が休みのときは厚生労働省の相談窓口に電話すると、受診相談窓口を紹介してもらえます。
そして、そこで検査の相談などができるそうで、保健所の代わりに対応してくれるとのことです。
重症化した場合、病気は待ってくれないですからね。
一般的な問い合わせについては相談窓口(0120-565-653、FAX03-3595-2756、土日祝を含む9時~21時)
「新型コロナの検査費用、陰性なら8万円自己負担」は誤り。現状では「無料」
ということで、渡辺さんの手記ですが、参考になることが多いので紹介しました。
ここでは取り上げていませんが、政府の対応などに関して問題提起もなされています。
おそらくこれからも、感染した人の声が色々挙がってくることでしょう。
前にも書きましたが、日本政府の迅速な対応が必要だと思います。