【レジン】とは?<注意事項>種類、仕組み
1.レジンとは
レジン(Resin)とは、英語で樹脂のことを指します。
レジン(Resin)は天然樹脂と合成樹脂の総称として使われています。
具体的には、以下の2つの種類があります。
(1)ナチュラルレジン(Natural Resin)
植物から分泌される物質である天然樹脂です。
(2)セティックレジン(Synthetic Resin)
人工的に合成された合成樹脂です。
レジンは、樹脂全般を指す言葉であり、プラスチックとは異なります。
プラスチックは日本語ではあいまいな言葉で、合成樹脂をプラスチックと呼んだり、成形・硬化した完成品をプラスチックと呼んだりします。
英語の「プラスチック(Plastic)」は形容詞であり、成形されたものや可塑性のあるものを指します。
つまり、プラスチックという日本語はあいまいな表現で対象物も定まっていないため、学問や工業用途では使用されず、樹脂やレジン(Resin)という言葉が使用されます。
アクセサリー素材としても、UVレジンやエポキシレジンが人気であり、
DIYでアクセサリーを作る際に使用されています。
UVレジンは紫外線で硬化し、エポキシレジンは2種類の液で化学反応を起こして硬化します。
2.レジンの注意事項
レジン作品を製作する上での注意事項は以下のとおりです。
(1)換気
レジンは揮発性があり、使用する際には十分な換気を確保しましょう。(2)保護具の着用
レジンを触る際には手袋を着用し、肌への接触を避けましょう。
また、レジンは硬化する際にわずかながら有害ガスを発生しますので、
マスクやゴーグルをしましょう(固まった後は無害です)。
直接レジンに触れてしまうと皮膚炎を引き起こし、痒みや腫れ、
皮がめくれると言った症状が表れます。
最悪、レジンアレルギーを発症し、アナフィラキシーショックを
起こす危険性もありますので注意しましょう。
(3)作業スペースの準備:
レジン作業はきれいな場所で行いましょう。
作業台やカウンターを保護するためにビニールシートを敷くことを
おすすめします。
(4)硬化時間と乾燥
レジンは硬化するまで時間がかかります。
急いで取り扱わないようにしましょう。
(5)UVライト(紫外線ライト)
UVライトを使用する際は、目に直接光を当てないように
注意しましょう。
微弱の紫外線ではありますが、目に悪影響を及ぼす可能性が
あるため、ライトを見ないように作業します。
(6)レジンの処分
余ったレジンやふき取ったレジンはそのままゴミ箱に捨てるのは
やめましょう。
必ずUVライトで固めた状態で捨てましょう。
あやまってごみ収集の方にレジン液が触れてしまったら大変です。
(7)作業後
作業後は手を水道水またはぬるま湯で石鹸を使って洗いましょう
体調に異変がある場合は、病院へ行きましょう。
3.レジンの種類
レジンは、ハンドメイドアクセサリやクラフト作品に広く使用される素材です。主なレジンの種類と特徴は以下のとおりです。
(1)エポキシレジン
2液性レジンとも呼ばれ、2つの液体を混ぜ合わせて硬化します。
高級感があり、透明度が高いため、厚みのあるアクセサリーや
インテリア作品に適しています。
紙ヤスリで磨くことで美しい仕上がりになりますが、
正確な混合比率と適切な硬化時間を守る必要があります。
(2)UVレジン
紫外線(UVライト)で硬化する特性を持ちます。
手軽に使えるため、初心者にもおすすめです。
透明度が高く、短時間で硬化する利点がありますが、
経年劣化による黄変が起こりやすいことに注意が必要です。
・ソフトタイプのUVレジン:
硬化後も柔らかい仕上がりで、グミのような質感を持ちます。
曲線的なパーツや柔らかいアクセサリーに適しています。
・ハードタイプのUVレジン:
硬化後は固くなります。
手軽に使えるため、小物作りに適しています。
4.UVレジンの仕組み
UVレジンはなぜ、UVライト(紫外線)で硬化するのか?
UVレジンが紫外線(UVライト)を当てて硬化する仕組みは
以下のとおりです。
(1)紫外線による化学反応
UVレジンは、紫外線に反応して化学反応が起こります。
この反応により、分子量の小さな物質が結合し、
分子量が大きくなります。
その結果、液体からゲル状へ、そして最終的に固体になります。
この化学反応は、用いる材料によって異なりますが、
一般的には光重合反応が最初に起こり、酸や塩基による触媒反応が
続きます。これにより高分子化し、硬化します。
(2)UVレジンの特性:
UVレジンは1液のみで紫外線に当たると固まる特性を持っています。
自然の光(太陽光)でも固まりますが、効率的に作業するためには
UVライトを使用します。
UVライトには9Wや36Wの商品があり、36Wのものを使えば数分で
固まります。
5.最後に
レジンは正しく扱えば安全ですが、アレルギー反応が出る場合もあるため、注意深く作業しましょう。
それでは、良きレジンライフを!
レジンに関する動画をいろいろ投稿しています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLeDngFjKX5MqyFpIKjppFsWGLta1Hx-HR
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