ある、経営者の方のお言葉。

　私、あまり、人様のお言葉を引用したくない、と日頃考えております。なるべく自分の言葉で発言しなさい、文章を書きなさいと、ご指導いただいた方がおられました。お亡くなりにはなられましたが、私の人生のメンターでいらっしゃいます。

　でも、どうしても、御披露したいお言葉がございます。その方とは別の方のお話になります。昔、その方のご発言を拝聴する機会に恵まれました。今から２０年程前の事でございます。ご発言内容は以下のとおりです。

　①ある程度の投資を受け、事業を立ち上げ、初年度以降、利益を計上する経営者は普通の経営者である。というか、当たり前である。当然である。

　②ある程度の投資を受け、事業を立ち上げ、初年度以降、利益が出ない、損失を計上する経営者は、犯罪者である。

　③少ない投資で、事業を立ち上げ、初年度以降、利益を計上する経営者が真の経営者である。

　この方が経営されているグループ経営方針を、如実に物語っていました。

　この物差しで行きますと、私が退職した会社の、現在の社長は犯罪者になるなと、今頃、ふと、このお言葉を思い出し、感慨にふけっている次第でございます。

　一時期、第三セクターなるものが流行りまして、つまりは、官民共同出資型責任なすりつけ合い企業の略称です。随分潰れましたよね。これらの経営者たちは、上記の段で行きますと、犯罪者、犯罪者集団になります。

　繰り返しになります。ふと思い出しまして、忘れる前にと思いまして、書留めました。

　今回は以上です。今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。
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