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レイジングループを遊んだ感想

■レイジングループについて

レイジングループはケムコから2015年に発売されたアドベンチャーゲームです。その後、PSVITA、PS4、NintendoSwitch、PC、Steamへと移植されました。

人狼ゲームをテーマにしており、主人公の房石陽明(ふさいしはるあき)が休水という集落で行われる黄泉忌みの宴に巻き込まれることで物語が展開します。

黄泉忌みの宴は一般的な人狼ゲーム同様に、昼間の話し合いで1人を選びます。選ばれた人物は実際に木にくくられて死ぬことになります。

また、夜になると人狼が動き出し、村人一人を殺します。

そういった状況の中、陽明は何とか宴から生き残ることを目指します。

■物語のあらすじ

当時、評判になっていたことを思いだし、2020年になってから遊んでみました。わたしはiOSで遊んだのですが、無料体験版があったので、とりあえずそれで遊んでみて、面白そうならば課金するという形でやってみました。

無料体験版では、1つのシナリオを最後まで遊ぶことができます。

房石陽明はバイク旅行中に事故に遭い、芹沢千枝実(せりざわちえみ)に助けてもらいます。彼女は大学に通っており、帰省のために休水に戻ってきているところでした。

村には不思議な風習があり、陽明はいろいろなところに引っかかりながらも千枝実の指示に従い、村を出る準備をします。

しかし、そこで霧が発生して、村の伝統である黄泉忌みの宴が始まってしまいます。宴は狼を見つけるために誰か1人を話し合いで選んで殺すというものでした。

宴が始まってしまったため、陽明はそのまま村にとどまることになります。

そして、そこから惨劇が始まってしまいます。

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■ネタバレと感想

レイジングループはいわゆるサウンドノベルの系譜です。

弟切草、かまいたちの夜、街、428といった、テキストを読み進めていき、選択肢を選び、正しい結末を目指すタイプのゲームです。

ただし、レイジングループはバッドエンドでフラグが立つ仕様になっているため、一通りのバッドエンドを見ないと先に進めません。

無料体験版は一応のエンディングまで進めることができるため、結構なボリュームがあります。

しかし、実際に製品版を始めると、まだまだ序盤に過ぎないことが分かります。とにかくテキストの量が多いです。

このゲームはいわゆるループものです。

主人公が死ぬと、再び物語をやり直すことになります。

まず、ここで驚くのが新たなストーリーが始まると配役が変わってしまうことです。1回目と2回目では割り振られる役職が変わってしまうため、「どうせこいつが人狼なんだろ」というやり方が通用しません。

そうして、どんどんいくつかのパターンを繰り返していくと、今度は黄泉忌みの宴とは何なのかという核心に迫るストーリーになっていきます。すると、序盤では超常現象に思えた出来事にも科学的な説明がなされ、宴の背景にあるものが垣間見えてきます。

また、陽明がどうしてループしてしまうのか、という疑問にも説明がなされます。

とにかくボリュームが多い上に、さまざまな伏線が張り巡らされているため、後半にいけばいくほど「あー、そういうことだったのか!」という発見があります。

そのため、体験版で終わらせてしまうのはもったいないです。

サウンドノベルが好きだった人にぜひ遊んで欲しいゲームです。



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