講義ネタ 社会福祉援助技術演習の講義で盛り上がったワーク その①(朝までそれ正解)
学生にとって、朝はとにかく辛い
大学で演習系の講義をする際は、楽しく学んでもらうことを大事にしています。
当たり前と言えば、当たり前です。ただ、私が大学生をしていた15年位前と比べると、学生たちはバイトをしていることが(労働時間を含めて)増えているように感じます。
大学の多くはこの演習科目を朝の1限目に設定していることも多く、頑張って9時に教室に入っても眠気が取れていません。
援助技術の解説をすると、もう意識が虚ろに…。
アイスブレークをしながら眠気を覚まし、学習する雰囲気を作っていくわけですが、このアイスブレークも考え物です。
アイスブレークは「とりあえず…する」ものではない
私が意識していることは以下の2つです。
①参加者全員に、今からアイスブレークで何をするのかが即座に伝わる
②万が一、何をするか掴めていない人がいたとしても、参加者の中で講師の代わりに説明してくれる人が出てくる(説明協力者が自然と生まれる)
①が大事です。
よく、「ではアイスブレークします」と言って、急に何か始まるようなことがありますが、
「え、今何する時間なの?」と学生が混乱してしまうこともしばしば。
「もういいや」と参加を諦めて傍観者を作ってしまうと、その冷めてしまった学生とアイスブレークをする学生も巻き込まれてしまいます。
逆にアイスメイクしちゃいますからね。
そのため、アイスブレークをする側は、
自分が参加者としてどういう説明があればアクションが取れるか、どのような具体的な指示があれば、期待している行動をとってくれるかを何度もシミュレーションしておく必要があります。
ただし、それでもコンディションや経験したことのない内容だと理解できない学生が出ないとは限りません。
そのような学生が出ることも予め想定しておきましょう。
そこで、大事なのが②です。先生には聞きにくい学生もいますしね。
学生が学生に教える言葉で教員も唸るようなわかりやすい言い回りをしてくれることがあり、心の中で思わずメモします。
時間を効率的に使うためには、アイスブレークがわかりやすい、もしくは「難しくても説明しやすい」内容だったらいいわけです。
難しくても説明しやすいものって?
そもそも上記の言葉が矛盾してそうですが、要はどこかで目にしたことがあるものをそのまま使う、少しアレンジするという感じで考えるといいでしょう。
私の場合は、テレビのバラエティ番組で行われたものを引用するか参照してアイスブレークをします。
ネット動画の時代とはいえ、テレビの影響力はまだまだ大きいです。見たことがあるものは、上記で書いた②となり、学生が学生に説明してくれる可能性も高くなります。
先日は「朝までそれ正解」をやりました。
「『か』で始まる日本が世界に誇れる文化とは?」
「『い』で始まるさらりと言えたらカッコいい一言とは?」など。
有名人がやっていたことを自分が体験している感覚もあり、皆さん熱心に考えてくれます。
「連想するものは人それぞれ。相手の答えと自分の答えをどのように譲ったり、押したりして正解を作るか」という授業にも通じる内容に落とし込めます。
ちなみに
「『い』で始まるさらりと言えたらカッコいい一言とは?」の正解は
これでした。
パワーワード過ぎて、満場一致で正解となりました。
授業以外でも盛り上がると思います。
ちなみに、私は「朝まで生テレビ」のBGMも使って雰囲気を作ってます。やる側も楽しまないと。
しっかし、テレビ番組の企画を考える方は発想が素晴らしいですね。
勉強になるので、テレビはもっぱらバラエティ番組見ています(笑)。