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あえて「クライエント」と「クライアント」を分けてみると

今回の内容は学術的に使われていることはありませんので、その点はご留意ください。
 
 
本来は「client」という一つの単語であり、分けるものではありませんが、対人援助領域で日本語というかカタカナにした時には意味合いが違って感じる時があります。
 
私自身も支援に迷った時に考える言葉です。
 
「クライント」は関わるというか、「支援対象者」を指します。
「クライント」は「依頼主」を連想します。
 
そう考えると、「クライエント」と「クライアント」が違う場合があるんですね。
 
個別指導塾で働いていましたから保護者が「クライアント」でこの場合の主訴は「子どもに学力をつけてもらいたい」という感じでしょうか。
一方のクライエントである子ども(生徒)は、「楽できればいい」とか「親に言われて仕方なく」くらいのことが多い。
 

福祉業界で考えると、クライアントはクライエントとストレス状態にあることも。
「近所の人がゴミ捨てる日を度々間違えるので、何とかしてほしい」
みたいな依頼がきます。
 
支援者はクライエントに会いにいくわけですが、特に困り感もなく・・・。
クライエントとクライアントの板挟みに合うみたいな感じですね。
クライアントが自法人なんてことも・・・あります。

 
もちろん、クライエントを中心に支援を行っていくわけですが、気づいたらクライアント中心の支援をしていることも結構あります。
 
見失わないようにはしたいですね。

ただ・・・クライアントもクライエントにとって、あるいは地域で生活を送る際に大事な存在であることもありますので、ただ「本人の意向は違いますから!」で突っぱねると、かえって支援が滞ってしまうこともあります。
 

このバランスを考えるのが大変ですけど、相談援助職をしていた時に面白く感じていました。
 

さて、ここまで書いてきましたが、「本人」と「依頼主」で置き換えたほうが遥かにわかりやすかったですね(笑)。

ごめんなさい。

本日は以上です。

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