尊敬は「する？」、「される？」、それとも？
昨日は1月17日。
関西人にとっては阪神大震災があった日として記憶に残っている人も多いです。
私は当時、11歳。
両親と兄と4人で布団で寝ていました。
明け方に大きな揺れがあり、ビックリしたのですが、
それと同時に父が母と兄と私の上に覆いかぶさってきました。
家が崩れるかと思うくらいの強い揺れで、屋根などが落ちてくるのを心配したのでしょう。
自分の命よりも妻や子を守ろうとした父を尊敬した出来事でした。
「尊敬する」と書くと能動態のようですが、実際は尊敬する出来事があってから湧くものなので、受け身に近い。
かと言って受動的(「尊敬させられる」？)でもない。
もっと言うと、自発的に起きたこと。
なので、数年前に注目された「中動態」といえそうです。
「人を好きになる」も一緒で、
「よし、この人を好きになるぞ！」と能動的に決めて好きになるわけではありませんよね。
長渕剛の純恋歌で、
「こんなに好きにさせといて
勝手に好きになったはないでしょう」
という歌詞がありますね。
好きにさせられた、勝手に好きになった。
対立してます。
とはいえ、「好きになる」という言葉も
「好きにさせられる」よりも気づいたら「好きになってる(好意を向けている)」的な中動態ですね。
恋はするものではなくて、落ちるものという言葉もあります。
中動態の視点は、自己決定・自己責任を考える際に参照になる考え方なので、どこかでまた考えましょう。
「尊敬する」に戻りまして、
たまに初対面の方から
「テリーさんを尊敬しています」と言われることがあります。
…私は相手に何も働きかけていないのに(笑)。
「なぜ？」と尋ねて
「とにかく尊敬してます」と続くと中身がないと予想しますが、
伝達研修でテリーさんの話を間接的に聞いていたとか、note見てますとか、
そういう事例とともに言われると、
「そうなのかな？」と嬉しくなります。
尊敬している人がいれば、
「尊敬するきっかけって何だったかぁ」と振り返るのも良いですね。
皆さまも是非。
本日は以上です。
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