鑑賞メモの先「NOPE」観て
普段SNSでは、
劇場で観た作品については
原則感想ゆるめ。
邦画、特に知り合い関係作品はかなり甘めか言葉選んでます。
何かってえと、映画は劇場来てもらってこそなので。
当然内容核心にふれるもんは書きませんが、
時たま話したいのに話せないのがあるのでモヤモヤ。
コロナ禍だと飲み屋談義もできないしね。
ということでNOPE.
以下ネタバレかなりあり。
映画観て当然面白かったですが、
よくできてるなと。
大きくは、
「一方的な愛情、理解、またはコミュニケーション」
と「ストレス」。
チンパンジーのゴーディの話がそれを象徴し、
馬やあの生物、それに黒人、だけでなく兄妹やそれぞれキャラについても描かれてる。
あの生物と関係をとろうとした彼は、
子役時代の記憶を元に、
畏怖ありながらも試みたが、
スピーカーや音楽、見つめることで
結果失敗。
生物全般、目があったら襲ってきがち。
人間だってガンたれるっていうしょ?(笑
そういう未知生物を描きつつ、
馬やチンパンジーをみせながら、
どこか最近の映画界に対して、
多様をうたい、
根深い差別やものをストレスに感じているようにも感じたり。
凄い重要なテーマにも思ったり。
そして映画をみだしてすぐに、空の感じ含めじわじわ何かしらの違和感を感じさせながら、
観客にストレスをかけてくるのがまた巧妙。
で、そういうのがありつつ、
また映画的な仕掛けだったり、
オマージュがちりばめられてたり。
観てて、なんだこのシーンの多くが、
上記テーマにがっつり後押ししてるのだが、
そういう中に、またバルーンののぼりや井戸の写真、旗他うまいこと使われていて、無駄なものが全然ないという。当然スタジオでの撮影や、映画初の馬フィルム、黒人フィルムの件もそう。で映画的なネタなんてのはまさにそれ。
ちなみにあのカメラマンの存在は、
昨今ポリコレに対して、根本的な差別がなくなっておらず、それが興味の対象というメタファーでもあるように思う。
ただ一方で
そう単純に
理解され解釈されることを
どこか否定し、
わかったつもりになるなよ、
ってのもあり、
それがタイトル
「NOPE」につながるのではないかとも
思うのでした。
NOPE意味はググってください(笑)