映適に思うこと
映画界の改善に期待を寄せられる映適。
4月から3ヶ月経って、
疑問や提言、問題点等現状思うことをつらつら。めっちゃ長文です
まず実際に映適の認定を受けんと申請してる作品は出てきているはいいが、まだ数は少ない。
それもそのはずだと思ったのが、配給や全興連など劇場側が、映適に無関心。かってにやってくれ状態で、結局映適マークあろうがなかろうが公開には関係なく、結局製作サイドが「健全に作りましたよ」のアピールにしかならんという。
業界全体をあげてやっていかないと、そんなん成立するわけない。お恥ずかしいことに邦画のよくいうヒットラインが10億というが、そんなん1~2億の作品の話で、
充分な撮影日数やギャランティ、ボランティアエキストラの廃止他もろもろやっていたら、1.5~2倍の予算、当然ヒットラインもあがってくる。
現場の環境変えた所で、作品が面白くなるかとかヒットするかといえば、当然そんなわきゃない。
ならどうするかといえば、映適マークある作品は、いわゆる配収や興収だのの分配を変え、もっと製作側に還元するようにすればよいと思う。そうすれば各作品積極的に映適マークをとろうとするし、改革へ繋がるかと。
それらは各作品へのためにもなるし、映適自体の運営費にも少しは助けになるだろう。
ただそれには国からの指導含めた協力や、またミニシアターなどの小さい劇場への救済措置も考える必要はあるかと。(まあ映適自体低予算映画への例外事項をもう少し明確にする必要もあり)
一方配信作品に対しては、また別の配分を検討するか、製作費の段階での見積りは忘れてはいけないが。
かなり険しい道だが、業界全体巻き込まずしての改革はあり得ない。
続いてはスタッフセンターの話。
現場の環境や様々な問題としての相談窓口、
人材育成、紹介など非常に大事な役割と思う。
が、現状の疑問は映適に申請しない作品に対して、それが機能するのかということ。
せっかく個人が登録しても、外部作品に関与できないなら意味はない。もちろん法的措置をとるに至るまでの問題なら相談位はしてもらえるかもだが。
コンプライアンスにうるさい某配信会社作品で、本社の窓口にハラスメント問題を相談したスタッフが、それ位は自国のプロダクションで解決してください、とけんもほろろに突き返されたという例もある。
実際映適に申請してる作品が少ない中、どこまで対応できるのか正直よくわからない。ましてやスタッフセンターの登録費用は各自のギャラからひかれるというが、ユニオンと違い、どこまで守ってくれるかわからない団体に登録料払うかというと甚だ疑問だ。ましてや現状の映適は、スタッフに対してや諸々ちゃんとやっているよっていうアリバイみたいなものなのに、それをスタッフからお金とってアリバイて、なんだか変な気がする。
まあそういう意味でも前述したようなシステム作りで、現場や映適の資金繰りは大事かと。
そういう基盤が固まれば、スタッフセンターも充実し、実際費用をスタッフから徴収するようなシステムも新たにできるかもしれない。それにしたって、新人なり若手からの徴収は一考すべきだとは思う。
まあ上記2つがまずは大きい所。
あとは細々だが、
フリーのラインPのスタンスは各作品ちゃんと会社と話さないと、
ラインPが会社に忖度して勝手にしめつけてるパターンだったり、会社の指示に従ってた割にしっぽ切りされたり、どうなんだと思うことがあるから、映適やる以上ラインPだってフリーは守らんとね。
それから人材育成。
受け入れ窓口の設置。
正直最近また見習いが二人去りましたが、
ちょっと相変わらず人手不足の中、自覚ない人多すぎる。
作品の数が多すぎるのもあるが、部署によっては本当は昇格に認定制度あるといいんだけどなあ。二人以上の推薦とかでも。
あとは契約書。
これはちゃんとやるの当たり前だけどね。
こういうのは明確にルール化する
まあ色々長く書いて、
まだ書けてないこともある気がするが、
とりあえず最近思ったことをつらつらでした。
ご意見もろもろあればお待ちしてます。
私自身映適に関わっているわけでないですが、
意見交換の場としてね