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マッチングアプリwithに登録してみて その2

前回CAに見捨てられた私は再び気合を入れ直し、さらなるいいねを送り続けた。
すると、また別の女性とマッチした。次の相手は出身が同じ県のゲーム好きな女の子。プロフィール写真は引目ではっきりとはわからないが、どこかお笑いコンビパーパーのあいなぷうに似ている。
彼女とトークをし始めた頃は無理矢理こちらがゲームの話に合わせていた。しかし、趣味を探っていくうちに自分と同じ映画好きであることがわかった。映画の話でそこそこ盛り上がり、さらにはwithの秘密の質問機能でさらに深く互いを知ることができた。よし、いい感じだ。そう思っていると、ある時向こうから

「電話でもしてみませんか」

とメッセージが来た。私はすかさずオッケーを出した。すると相手からLINEのIDが送られてきた。私はすぐさま友達追加し、その2日後の夜に電話の約束をした。
そして待ちに待った電話当日。なかなか電話の苦手な私は緊張を和らげようと日課の筋トレをいつも以上に頑張ってしまった。しかし、これが間違いだった。いよいよ電話だというときに睡魔に襲われてしまった。時間は22:30。おいおいまだ眠くなる時間じゃないぞ。とうとう向こうから「電話できます。」とメッセージが来てしまった。オッケーを出すとすぐに電話がかかってきてしまった。電話に出る。こんばんはと互いに挨拶。そして沈黙。
「眠いですか?」
「すみません、さっきまで筋トレしててちょっと眠くなっちゃいました。」
「別の日にしますか?」
「いや、大丈夫です」
今思えば最初からこれはなかなかまずいやりとりである。なんとか眠気をこらえながら映画の話をした。しかし、頭の回らない私は向こうが何か話してもうまく切り返せないという瞬間が何度もあった。向こうはなんとか会話続けようと話を振ってくれているのに。
そしてダラダラぎこちない会話をした後に
「そろそろお風呂入って寝ますね。」
「あ!はい!」
そしてその日は終わった。
電話後半日くらいしてなんのやりとりもないので自分の方から
「昨日は眠くてすみませんでした。よかったら次はお昼に電話しませんか?」
と言ってみた。すると
「今週の土曜日とかどうですか?」
この返事が来て少し安心した。まだ、見捨てられてない。そして土曜日。こちらから電話をかけてみた。前回に比べたら眠気もないし、普通に話せるだろう。そう思っていた。しかし、どうも会話が続かない。そうなんです。私はコミュ障なんです。特に知り合ってまもない相手とは。頑張って映画の話や自分のしている投資の話などをしてみた。向こうも投資には興味があるようだったので少しその話題で話を続けたが、やはりうまく話せない。もうほんとに自分の会話能力の低さにはいらだちが隠せない。そしてその日も自分がバイトだったので1時間ほどで電話を切り上げた。1時間はなかなか頑張った方だ。沈黙は何度もあったが。そして電話後のやりとりがなく、無理矢理こちらから電話で話していたことの続きを持ちかけた。そこから何度かやりとりをしたが、どうにも向こうの返事が素っ気ない。初めは長文で帰ってきてた返事も一文だけのものが多くなってきた。おかしいなと思いながらも、電話を何回かしたらこんな感じになるのかな?と自分の不安を無理矢理抑えていた。そして、その日が来た。自分の方からオンライン通話でもしませんかと持ちかけてみた。返事が遅いがまあ最近ずっとそうだしなと思い待ち続けた。そしてふとwithの方でメッセージ欄を見た。彼女のトーク履歴がない。嘘だろと思いLINEの方でも確認すべくスタンプ送信でブロック確認をした。
「この友達にはスタンプをプレゼントできません」
終わった。
私はブロックされたのだ。
一気に体が熱くなり、心臓の高鳴りが始まった。
またしても私はやらかしてしまったのだ。何がいけなかったのか。いや、それは明確だ。純粋に電話での会話がつまらなかったのだろう。
ほんとに悲しい。つらい。そんなネガティブな感情が湧き上がってきた。
しかし私はこんなところでくじけている場合ではない。withの残り有料期間はあと2ヶ月ある。
まだまだ私の恋愛奮闘劇は続く。

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