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旅してぶち壊された、日本の常識

旅をしていると、文化の違いを知る機会は山ほどあるのだが、その中でも「あーこの文化いいなー」と思った1つを紹介したい。


まずはこの質問に答えてみて欲しい。


「あなたの始業時間が朝10:00だった場合、 会社や現場に何時に着くように行きますか?」



早い人だと 9:30 と答える人や、ギリギリタイプだと 9:55 とか?職業によっては 9:30 じゃ間に合わないよーっていう人もいるんじゃないかな。職業によるけど、私が聞かれたら 9:45 って答える気がする。

そんなもんだよね?日本人の感覚って。(私の感覚が大幅にずれていたらほんっとに教えて😂切実)

世界の常識は違うんよ。


私が滞在している場所は、現在リトリートセンターを建築中で、平日は朝早くから職人さんがお仕事をしに来る。彼らの就業時間は 朝 6:00〜夕方 16:00。

さて、彼らが来る時間は?なんとピッタリ6:00なのだ。始業時間に来てればとりあえずいい。始業時間に余裕を持って始められるように少し早く行くとか、そんな概念存在しないのだ。(中南米にいるともはや時間ぴったりに来てることも優秀だと思ってしまう説はあるが、今は置いておこう。)

彼らはそこから準備をして働き始めるのだが、私がいいなーと思ってるのは、実はここから!彼らの就業時間は16:00まで。荒れた作業現場を片付けて、掃除して、作業で使った機械を全てを倉庫にしまって、帰る準備ができた時に16:00なのだ。

もう一度言いたい、全てを片付けて、帰る準備が全部整って、車に乗り込んだ時に、16:00なのだ。片付け始めるのは15:30ってところか?そんな彼らを見て私は、




そうだ! 本来こうあるべきだ。




本気でそう思ってしまった。
何も数人だけじゃない、ここに来ている全員がそうなのだ。

また、ここでは世界各国のボランティア(旅人)と出会う機会もあったのだが、私たちボランティアの働く時間は7:00-12:00と決まっている。その時滞在していたフランス人カップル(ボランティア)と一緒にコーヒー収穫をした時、私たちは12:00までコーヒー収穫をしていた。その後倉庫まで戻り、いろいろ洗って片付けをして…仕事終わるのが12:10ってとこだろうか。
一方フランス人カップルは、11:50前には現場を引き上げ、帰っていくではないか。道具を倉庫にしまって「ふぅ」と一息付いて、12:00。正確には11:58だったか‥‥笑



もう、なんて、いい働き方なの〜!!!



日本のサラリーマンには、無意識残業がいっぱいあるのだろう。始業時間に間に合うように来るのは当たり前、その時間に"業務"を始められるよう、職場について、着替えて、"業務"のための準備をする。終業時間にその日の"業務"を終え、使ったものを片付けて、お掃除して、着替えて、靴を履いて、挨拶して、帰る。

片付けも着替えも全部 "業務" ではなかろうか?
その分をタダ働きしている人は日本には多いのだろうと予想ができる。

日本を飛び出して、今まで考えたことなかった分野まで考えさせられる。そしていかに自動脳人間だったのかを知って恥じる。この、日常の出来事から当たり前をぶっ壊される旅が、やっぱり好きだ。

これを読んでくれたみんなはどう思うんだろう?
もし私が会社を作るなら、中南米タイムカード制度を導入するだろう。
(とは言っても、タイムカードを押してからゆっくり着替えるのも、なんとも言えない解放感で好きだったのを思い出した)


現に、これを書いている今も、彼らの車のエンジンがかかった音がした。時計を見ると15:58だった。


「旅してぶち壊された、日本の常識」


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