2人のヒロインの迫力が!「あちらにいる鬼」
あちらにいる鬼(2022)
たまたま時間が空いて、予備知識ゼロで見ました。寺島しのぶ✖️広末涼子&豊川悦司の迫力はすごかった。
つかみ合いとか喧嘩とか激しい言い合いなどの迫力がではなく、
「自分はこんなふうにしか生きられない」とそれぞれが腹を括って生きている迫力、というか。
そうは言っても関わり合いにならないわけにはいかないニッチモサッチモな関係は、出家しても、死ぬまでも続き…終いには不思議な連帯感?のような三人。
中でも、広末涼子の静かな優しさの中にある迫力がよかった。
実は私は、映画そのものより、瀬戸内寂聴と井上光晴の生き方に圧倒されて。しかも原作は井上光晴の実の娘さん井上荒野だと知り、衝撃を受けました。生前の寂聴さんに「ぜひ書いて」と言われて書く決意をされたそう。その作家の腹の括りにも冷静な迫力を感じました。