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トランペッター 臺 隆裕

パネラー:臺隆裕 (ゲスト)
https://twitter.com/dai_gr_imo

ごきげん委員会、副委員長のkarmaです。

委員会メンバーで相談しながらパネラーが揃っていく中で「このゲストパネラー陣ならミュージシャンが1人欲しいな」と感じ、私が臺(だい)さんに声をかけました。

臺さんと私は、東京都武蔵野市吉祥寺で毎年ゴールデンウィークに開催される音楽イベント「吉祥寺音楽祭」というイベントで知り合いました。

私は野外ステージで公式撮影スタッフとして撮影をしており、臺さんはメインステージの顔である「持田浩嗣with吉祥寺super session band」にて、名だたるベテランのプロミュージシャンと一緒にステージ上で演奏。
「あんなに若い男の子がこんな大舞台に立てるなんて只者じゃないに決まっている」と感じ、ステージ直後にナンパ並みの軽さで声をかけました。

話を聞いていくうちに、なんとあの3.11東北大震災の被災者だということが判明。率直に彼自身の生き方に興味が湧いてきて、自身の持つウェブコンテンツで取材をさせてもらったことから加速度的に仲良くなりました。

見にいくと、町が消えてたんです。高校の周り全部が海になっていました。
プロパンガスが色んなところでずっと爆発していて、山が燃えていた。
明らかに自分の家とかも無くなってるんですけど、悲しいとかそういう感情も不思議と湧いてきませんでした。
やがて高校にはどんどん遺体が運ばれてきて、ガスの風向きで全員死んじゃうかもしれないねなんて言いながら。 大人たちも絶望していましたね…
3.11東日本大震災〜海に沈んだ町を眼下に見たトランペッター、臺隆裕さん

そしてこういった取材や、彼が取り組んでいる障害者向けリトミックのコンサートに撮影へ伺ったりする中で「実は僕、ADHDの診断を受けたんです」とカミングアウトをされたのが印象に残っています。

そこでも彼はADHD診断や特性をネガティブに捉えることなく「ADHDならではの強みを活かして生きていきたい」と前向きでした。

地元大槌町と震災のこと、そしてトランペットで人生を歩んでいる臺さんは、発達障害について特別詳しいわけでもなければ、それを表立って啓発したりしているわけでもありません。
しかしそういった「発達障害問題に対しての熱量が割とライト」な視点というのも、特性にまつわる諸々に対して熱心な人たちからすると、逆に新鮮に感じるのではないでしょうか?

実は音楽をやっている人って「この人は診断ついてないけど確実に発達障害だろう」というような人ばかりいて(笑)、でもそれを誰も気にしていない場合が多いのです(※karmaの所感です)
そういう環境でゴキゲンにトランペットを吹いて生きている臺さんならではの発達障害に対する視点を、ぜひ聞いてみたい!ということで、今回は実現に至りました。

今や雑誌やテレビなどのメディアにも引っ張りだこで、今年の3月には震災の特番で武田鉄矢さんとも対談するなど、目覚ましい活躍をされている臺隆裕さん。

私と臺さんにとってはスペシャルな場所である「吉祥寺」で、音楽とは無関係のイベントでご一緒する日が来るなんて。しかも、ライブハウスで(笑)



今からワクワクしっぱなしです。
きっと、発達障害の「おもしろい」が見つかる1日になる。

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