オンライン授業ネタ:アイスブレイク②カメラオフの場合
オンライン授業で困っていることは?と聞くと、学習者がカメラオンしてくれないこと!という答えが必ず出てきますが、前記事でも書いたように私はオンライン授業の際、特定の場面を除いて学生にカメラオンすることを強制していません。
その理由は、主に香港の住宅事情にあります。ウサギ小屋どころかハムスター用ケージもしくは虫かごと呼んだ方がいいぐらい、香港の住宅事情は劣悪です。なにしろ1106.8平方キロメートルしかない土地に約750万人が居住、人口密度は6800人を超えてしまうのです(香港特別行政区政府統計所の調査結果参照:https://www.censtatd.gov.hk/home/index.jsp)。
東京の人口密度だってすごいYO!とか言っていちゃいけません。都内の人口密度第1位は豊島区の約21000人ですが、香港の觀塘(クントン)地区の人口は約60000人、九龍(カオルン)全体でも48000人と、どこを見ても人人人人人人人人だらけなのです。
ノーメイクの素顔は晒しても、劣悪な住宅事情を他の人に見られたくない!と思う学生も当然いますので、授業内容とは全く関係ない余計なストレスを避けるためにも、理由なきカメラオンの強制はしないというわけです。だって我が家も状況は同じだもの~。ちなみにZoomはバーチャル背景も使えますし、Snapcameraを使えばバーチャル背景もアバターもどんとこい!なので、バーチャル背景を駆使してカメラオンしてくれる学生もいますよ。
またもや前振りが長くなっちゃったよYO!さて気を取り直してカメラオフのアイスブレイクネタをご紹介します。
1.ご当地しりとり
世界各国から学習者が集まっているクラスなら、自分の国・地域にあるモノの名称を使ったしりとりが楽しいです。「百万ドルの夜景→いたやき→きりたんぽ→ポトフ→福岡→カトマンズ(ジュ)→ジュレック」などなど。Zoomで実践シェア会で出たポーランドのスープ料理「ジュレック」は、大変に盛り上がりました。気になったモノの説明をしてもらったりしていると、アイスブレイクどころかそのまま授業になってしまう勢いで紹介してくれるので、お勧めのゲームです。同じ地域出身の学習者が多い場合は「今自宅にあるもの」などのようにお題を変えるといいと思います。お子ちゃまクラスは普通にしりとりをするだけで盛り上がりますね。
2.口パク当て
教師の口の動きを見て、何を言っているか当てるゲームです。長すぎると全く見当がつかなくなってしまうので、長くても6文字までにしましょう。学習者がマイクオンしているクラスなら、ざわざわした雰囲気から一気に集中して聞く姿勢になるのがわかります。お子ちゃまクラスでやるなら答えを言ってもらうのではなく、絵に描いてもらって「せーの!」で見せ合うと楽しいです。大人クラスで絵を描かせる場合は「ニワトリ」や「ドラえもん」など、ヘタウマ画伯の登場が期待できるお題にしましょう。
描いた絵の下に「ポ ケ モ ン」「あ か ちゃ ん」とカナで書かせることで、拍と音節の違いを理解させることもできます。
3.間違い探し
「先生のことを見てください」と言って10秒後、カメラオフして眼鏡をはずす(かける)、前髪を上げる(おろす)などカメラに写っていた一部を少しだけ変化させてからカメラオンして「さっきとどこが違いますか?」と聞いて答えさせるモノです。お子ちゃまクラスだけでなく、大人クラスでも意外に楽しんでくれます。大人クラスだと答えが分かっても語彙が思い浮かばず、必死になってトンデモ日本語をひねり出してくれるので、とても楽しいです(主に私が)。前準備をする時間があるなら写真を撮って画面共有で見せる形にしてもいいのですが、アイスブレイクの場面で使うなら誰が発言しているのか掌握するためにも、ギャラリービューのまま画面共有ナシでやるのがいいと思います。Zoomなら発言している人のフレームの色が変わるので一目で発言の有無が掌握できます。
4.音当てゲーム
教師もカメラオフして何かの音を出し、何をしているのか当てるゲームです。拍手をするなど簡単なものから、おせんべいの袋を開ける、ウイスキーの氷割を作るなど、絶対にわからないものまでいくつかバリエーションを用意しておくといいでしょう。ちなみに上の3つは全部実際にやったことがあるものですが、種明かしをしたら非常に盛り上がりました。カメラオフのままできるので、教師だけでなく学習者にも順番にお題を出してもらうといいと思います。またシンプルに音当てをするだけでなく、音を聞きながら自分でオノマトペを考える→使う場面を考える→発表するというように、授業に発展させることも可能です。
以上、準備ナシでその場でできるアイスブレイクネタを4つご紹介しました。オンライン授業だけでなく対面授業にも使えますので、ぜひぜひ日々の授業を楽しんでくださいね~。次回は「ふと気づくとカメラオンしちゃってた!」となるアイスブレイクネタをご紹介しまーす。
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