VR発展途上国:日本
まだまだ日本においては、VRと言うと「子供の遊び」「新しいエンタメ」程度の認識しかない。残念ながら、3年前からほとんどこれは進歩してないのが現実。ここを突破することが当社の思いでもあるし、1社でできることでは当然ないから多くの企業と連携していきたい。
最新テクノロジーが起因しているはずなのに、VR市場は緩やかな成長にとどまっている。これは一言で言うと「日本が遅れている」ことに他ならない。特に欧米を始めとする海外ではB2Cでは既に一定レベルまで普及した。そのため、VRゴーグルに対する抵抗感(不安感・高額商品との誤解)がなく、B2Bでも順調に進歩している(この流れはデジタルツインへも通じる)。
日本だけがなぜこれほど進まないのか、については長くなるのでここでは書かないが、当面は過去3年間に私も続けてきた「地道な啓蒙活動」をやり続けることが不可欠だと思っている。スマホが初めて登場した時、ほとんどの人がキャリアのショップで操作を一から説明してもらって、それでも慣れるのに時間がかかったが、今では誰もがスマホを使いこなし、SIMの交換も自分でできる方が多い。VRゴーグルを使っている方なら分かることだが、スマホが使えるならVRゴーグルはほとんど問題なく使える。つまり現状の「抵抗感」はホントに幻になる日は近い。
JR東海ツアーズの旅行サイト「EX旅先予約」ではこのようなVRアトラクションのツアー紹介も出ている。(極論を言えば)VRゴーグルを被るだけのことなのだが、自分では保有していないので、アトラクションの一部として施設に用意されているものを使おう、が現状だ。XR開発をしている方から見ると、「なんでわざわざ」感が満載だろう。そして典型的だったのが
映画館の座席にVRゴーグルを置いて、チケットを購入した観客は座席に座ってVRゴーグルを被り、推しのコンサートを体験する。技術的には無料プラットフォーム「どこでもドア®」を使えば、自宅で、誰でも体験できることと全く同じことが箱物施設(映画館)で行われているのが現状だ。
プラットフォームが既にあるので、後は多様なコンテンツが提供されると、この広がりは加速すると思う。過去の例を挙げるとYOUTUBEが日本に導入された時だ。ゴミ箱のように言われていた時期、HIKAKINやはじめしゃちょーが誰も見向きもしない動画配信プラットフォームで一生懸命に動画をアップしていた時代、それが現状の「どこでもドア®」だと思う。
当社ではこのプラットフォームを活用する一例として、今は、店舗のPRに活用することを推奨している。お店が賑わっている様子をリアルに感じてもらうには最適な方法だと思っている。
ちなみに、このチラシの上の部分の画像は福岡中洲の「ニューサロン」というBARの実写VRをキャプチャしたものだ。
VRゴーグルが手元にある状態になると、おそらく次々とVRコンテンツが各業界で生成されるだろう。その制作一式を弊社では行なっているので、まずは実写VRを自身が知ってもらうことから始めてもらっている。