行政書士試験合格講座 精神的自由権 > 信教の自由 #1
第2節 信教の自由
■ 1 信教の自由の意義
(1) 信教の自由の意義
信教の自由とは、特定の宗教を信じ、または一般に宗教を信じない自由をいいます。旧憲法でも信教の自由は保障されていたが、その保障は極めて不十分でした。この反省を踏まえ、現行憲法は、個人の信教の自由を厚く保護するとともに、国家と宗教の分離を明確にするための規定を置いています。
※ 旧憲法の信教の自由は、法律の留保も伴わず、「安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ」保障された(旧憲28)。この規定は、法律によらず、(法律より下位の法規範である)命令によって信教の自由を制限することも許されるという解釈の根拠になった。また、神社神道が、事実上国教的地位を占めていた。
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