(合格脳シリーズ⑥)三日坊主になってしまったときの対処法ー続けられる目標設定ー
あなたは三日坊主ですか?
計画を立てたけど、三日坊主になってしまった。日記を付けようと思ったけど、三日坊主になってしまった。こんな経験はありませんか?かなりの方が経験されているのではないかと思います。
では、三日坊主になって嫌な気持ちになったことはありますか?これも、かなりの方が「ある」と答えられるのではないでしょうか。
三日坊主は程度の差はあると思いますが、多くの方が経験し、計画性や継続力がない問題行動の代表としてとらえられています。この三日坊主について、反省するのは良いのですが、反省の仕方が間違っている場合がたくさんあります。
三日坊主の問題点
三日坊主の問題点は、三日坊主であることそのものではありません。むしろ、その後の反省の仕方にあります。
三日坊主になると、「続けられなかった」という点のみに反省ポイントが絞られてしまって、計画そのものについての反省をすることは少ないように見えます。しかも、どうすれば続けられたか、という建設的な反省ではなく、続けられなかったという点のみを懺悔するような反省が多いのです。
小学生が「次こそ続けられるように、頑張ります」と反省と次回に対する宣言のみをするようなことがありますが、これがいい例です。
では、宣言したら次は本当に続けられるのでしょうか?
それで続けられるのであれば、三日坊主になる方はいないでしょう。反省しても、宣言しても、改善はされないのです。
三日坊主になったときに必要なのは「検証」
三日坊主になった時に必要なのは「検証」です。もともと続けられそうな計画だったのかを検証して、そもそも無理な計画でなかったかを確認しましょう。
その計画を実行するのに必要な時間の余裕はあったのか
その計画を実行すると犠牲になってしまうモノ・コトはないか
その計画は心から「やりたい」「やる必要がある」と思えるものだったか
この3点を確認して、一つでも「いいえ」があった場合、かなりの高確率で三日坊主になってしまいます。
計画を立てるときに必要な事
新しいことを始めるときには、必ずそれを実行するために必要な時間が何分(何時間)なのか、その時間は一日の中でいつやるのか、実行するために何を犠牲にするのかをはっきりさせる必要があります。
つまり、具体的にします。
例えば、毎日60分の読書の時間を取るとします。
読書の時間を取る前の自分の生活を振り返り、どの時間を読書に充てるか考えましょう。あなたは、食後の1時間を読書時間にすることしたとします。次に、普段その時間は何をしていたかを思い出してください。仮に、テレビをのんびり見る時間だとしましょう。
ここまで整理すると、以下のことがわかります。
読書のタイミング:食後の1時間
読書によって犠牲になるもの:テレビを見る時間
さらに、1週間のテレビ番組を思い出して、「これだけは見たい!」という番組がないかを考えましょう。例えば、土曜日だけはどうしても見たい番組だったとします。どうしても見たい番組があるのに、無理にそれを犠牲にする計画を立てるとムリが生まれます。
ムリをしないで実行できるように計画を次のように立ててみてください。
どうでしょうか、継続しやすい目標になるんじゃないでしょうか。
三日坊主になってしまったら
三日坊主になってしまったら、立てた計画が無理がないものだったのかを検証してみてください。もし無理があったら、三日坊主になった原因はあなたの継続力や根性が無いせいではありません。計画が正しくたてられていなかったせいです。あまり、反省してココロを疲れさせず、原因を究明して、次は無理なく続けられるように新しい計画を立ててみてください。