
【BOOKガイド】 終活女子高生
今日はコミックのご案内です。そのタイトルは「終活女子高生」!
「まさか、女子高生の間でも終活がブームに?」とは流石に思いませんでしたが、タイトルに惹かれて読んでしまいました。終活と目にすると何でも読んでおきたくなるのは、一種の病なんでしょうか・・・・。
著者は、津々巳あや(つつみ あや)さん。香川県出身の漫画家さんです。この作品は、2014年から芳文社の4コマ漫画雑誌である「まんがタイムジャンボ」に連載されて、その後コミック化されました。なお、「まんがタイムジャンボ」は2018年3月で休刊となっています。
書籍名称:終活女子高生(全2巻)
発行者:芳文社(まんがタイムコミック)
価格:コミック版680円(税込)、電子書籍版660円(税込)
販売店:全国の書店、インターネットストア、電子書籍ストア
コミック版は在庫僅少で、増刷もないのでしょう。手に入りにくいかもしれません。AmazonのKindleや、楽天Koboなどで電子書籍版を読まれるのがおすすめです。
書籍の概要
主人公の女子高生は、お嬢様タイプの大泉律とヤンキーの藤沢沙羅の2人。ある日沙羅は突然、律から友達になってほしいと頼まれます。沙羅にとって律は、友達以前に会話をすることさえ考えられないタイプの娘です。でも、そんなお嬢様タイプの律は、沙羅の生活にドンドン入り込んできます。一緒に買物に行くと、なぜか墓石売り場の前で足を止めて、「和型より洋型の方が今風で女子っぽいですよね~」などと意味不明のことを呟きながら。
そして、律を避けたがる沙羅に律は言うのです。「今までやれなかったことを、全部やらないといけないんです。これは、”終活”なんです」
律は余命1年、そのために人生の終わりをより良いものとするため、沙羅と一緒に過ごす生活が終活なのだと。沙羅は、戸惑いながらも、律のハチャメチャな行動に振り回される日々を楽しむようになっていきます。
終活は、自分の死後に備えるだけでなく、死ぬまでの生をどう生きるか、という活動でもあります。女子高生を主人公に据えて、生きている間にやりたいことをやり抜く終活を、決して重くなく描ききれている作品だと感じました。ところどこに、『PCやスマホに保存している、ヤバそうな画像は消去しておくこと』とか『墓石には絵を彫ることもできる』など、ちょっとためになるネタも散りばめられています。
小谷みどり氏のプロフィール
鳴門教育大学美術科卒業。2000年に白泉社『ザ花とゆめ』にて「夏草の旋律」で少女漫画家デビュー。2006年、フレックスコミックス『少年ブラッド』で少年漫画デビュー。以降、少女漫画や少年漫画、ゲームプレイ漫画や4コマ漫画等を手広く手がける。
冠婚葬祭の積立、葬儀の備えをお考えの方は、
詳しくはごじょクルをご覧下さい!
ごじょクル姉妹サイトごじょベル