おにぎりと異文化コミュ力
こんにちは
豪州一滴です。
メルボルン、ただいま6度目のロックダウン中
行動範囲は居住地から5キロ以内
ですがラッキーなことに
大きい市場が徒歩20分のところにあるんです
その名も「Queen's Victoria Market」
通称「ビクマ」
ビクマは140年以上の歴史
野菜果物お肉お魚チーズやマリネ、フードコートやカフェなどもあり🥑🥕🍖🍒
「メルボルン市民の台所」
毎週日曜日に家族でビクマへ行き
1週間分の食料を調達します
ロックダウンだし普段と違うことがしたくなって
久々にホタテを購入
12個入って10豪ドル(800円くらい?
ホタテご飯を作りました
酒と醤油をちょびっと入れてご飯と炊くだけ
簡単だけど家族が気に入ってくれて
翌日は余ったホタテご飯でおにぎりを作りました
これも大好評🍙
外国人の夫も、これは朝から豪華なおにぎりだね!と
喜んで食べてくれました
よかったーパチパチ❤︎って、
ふつーの日記ですよね 笑
でも
ここは豪州一滴らしく
異文化目線を注入します♡
おにぎりって色々な種類ありますが
基本は塩むすびスタンダード
具で差別化を図るという戦略ですよね🍙
おにぎり有名店
東京都豊島区北大塚にある「おにぎりぼんご」さんの
価格表はこんな感じ↓
肉そぼろやスタミナ焼肉など
ハイレベルな動物系タンパク質の具をチョイスすると
ベースの価格1個260円から50円プラス↗️される設定
おにぎりの女王様「筋子」に至っては
ベースの価格1個260円から290円プラス↗️↗️
550円なり
ほっかほかの塩気が効いた白米に
魚卵の濃厚さが加わって
お海苔の磯の香りに包まれながら頂く女王様❤︎
タ...タマラナイ( ´ ▽ ` )
お近くの方は是非行ってみて下さい!
差し入れに喜ばれますし
ベースの260円のバリエの広さ!塩むすびだけでなく、生たらこ、シャケ、野沢菜、マグロの角煮までカバーされています。最高!
この「おにぎりの女王様」で思い出したんです👀
私は現在
メルボルンの国立大学の職員で
教職員の先生方の事務サポートを主に行なっておりまして
先日奥さんが日本人の先生と世間話をしていたんです。
彼によると日本に行く際には
兵庫県にある奥さんのご実家に滞在
市内から車で1時間くらいの場所で
和室の立派な大きなお宅だそう
靴を脱いでお宅に上がったり
お風呂場を共有したりしてホームステイ感満載なんだよね〜
なんて楽しく話をしていたんです
(彼は生粋のオージーですが、スリムで小柄だし黒い髪色で愛嬌もあって日本のご両親もすんなり馴染そうなタイプです←勝手な私見です)
それで
朝ごはんの話になったんです。
どんなもの食べるのー?って聞いたところ
急にしかめっ面になって
👨🏻:「てゆうか、あれ何なの?あの生でグニョグニョしてる赤いやつ?」
👩:「ん、グニョグニョ?何のこと?イカの塩辛?」
👨🏻:「いや単品物じゃないんだよねー、ライスボールに入ってるやつ。」
👩:「あーおにぎりね。」
👨🏻:「そうそう!あれさー、日本ではみんな朝食べるの?何か生だしToo muchなんだけど 苦笑」
👩:「もしかして、イクラとか筋子がおにぎりに入ってたの?」
👨🏻:「そうなんだよねー、マジ勘弁して欲しいって言ったら失礼かな?ノーマルなやつがいいんですけど 苦笑」
👩:「そっかー笑 それね、言っとくけどVIP対応されてるよ。知ってた?」
👨🏻:「まじかー。ノーマルが一番美味しくね?笑」
私が推測するに
彼の義母様は8,200キロ離れたオーストラリアから
はるばるこんな田舎に来てくれてと感謝の心を尽くして
おにぎりの女王様を朝ごはんに
ささっと何も言わずに出してくれたと思うんですよね。
確かに私が義母様くらいの年齢だったら
色々と野暮な説明(あなたを喜ばせるためにわざわざ筋子を買ったのよ、割と高かったわー)なんかしないし
さりげなく女王様降臨させちゃうよ。
実際私も国際結婚をしてみて
こういう些細な文化の違いは大なり小なり経験してます
私には両者の気持ちが痛いほどわかるります🤦🏻♀️
でも実は
こういう場面でも両者が気まずくならないような
賢い振る舞い方ってあるんです。
私だったらこの場合どうするか…
シュミレーション↓
シナリオ:
母がウキウキおにぎりの女王様をテーブルに置く
夫がまじこれ無理なんだけどと目線でSOSを発信
①現場が日本なので日本価値観リスペクトで話を進めます
ご年配の方や両親を敬う文化ですので
まず母と一緒に食卓を囲んだ時に感謝の気持ちを夫と伝えます。
「おにぎり海外で食べれないから、超嬉しいよー」と
②それから英語で夫に「おにぎり」とはの説明をします
(知ってるだろうけどここは敢えてします)
日本人のソウルフードで塩むすびがベース、
具材はお好みで各家庭にいろんな味があるんだよ、とか
運動会の時なんかは唐揚げが入っている時もあったり、海産物系が入っているのはレアだよーと
(やんわりと具材のアイデンティティを匂わせる)
③特別な気遣いをしてくれたお礼を夫からも言って欲しいので、「外国の人は梅干しの苦手って心配して今日のおにぎりには入れてないんだ。ママありがとう!」と
(母の気遣いの仕方を私なりに通訳、梅干しの例なら夫もわかるのだろうし、夫も私に便乗してThank Youと言わす作戦)
④これでみんなハッピー❤︎いっただきまーす(夫もちろん食がすすまない)わたし頑張ってマシンガントークして場をもたす。
母が食卓を離れた隙に、夫の女王様を瞬時にわたしの口に放り込むムシャムシャ。ごちそうさまでした!
⑤後日フォローアップ
母に再度お礼を言って、やんわり海産物おにぎりはNGを伝える(
食べない理由が「筋子キモい」だとしても、嘘も方便 実は夫がお腹が弱くてナマ物大好きなんだけど沢山食べるとお腹痛くなっちゃうみたい。外国人って繊細なとこあるよねー笑 みたく笑い飛ばす感じで)
大切なのは
その国の文化とか心遣いを受け入れて
否定しない
主張はやんわりとしなやかに
(無理して全部を我慢して丸呑みする必要なし)
これが
マレーシアの義両親の家でわたしが食べられないものに遭遇したら、それが食卓に置かれる3秒前に
「あーん、筋子食べれないのー!ごめーんテヘペロ」
でOKです 笑
むしろ好き嫌いは早めにハッキリ言わないといけない文化です、はい。
異文化間のプチミスコミュニケーション
ちょっとしたことで気分を害してしまうと
それが長い間尾を引いたりしてしまうのも事実なので
愛嬌をもってかしこく対応することが求められます。
留学とか海外の人と関わって初めて体験することなので、そこが留学の国際的に生きる醍醐味でもありますよね。
私も沢山失敗してきたのですが
今まで25か国以上の人たちと一緒に仕事をしてきたり
オーストラリアの大学で現地採用されて外国人と一緒に働く中で
なんとか処世術を身につけてきました。
異文化間の失敗ネタは豊富にあるので 笑
少しずつ記事にして
これから留学や海外生活を控えている人の参考になればと思っています。
最後まで読んでくださり
ありがとうございます♡