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映画「ヤクザと家族」

こんにちは、オオスギです。

326.あの、先日観てきました、映画「ヤクザと家族」(ヘッダーの写真は公式ホームページからお借りしています。)

327.millennium paradeのFAMILIAのMVがめちゃくちゃかっこよくて、それで映画も見たいとなったのですが、結果どうだったかというと、なんというか圧倒的な映画でした。だから印象が強いうちに感想を書きたいのです。(もし少しでも気になっている方がいらっしゃったら絶対に映画館に見にいくことをお勧めします。できればmillennium paradeのFAMILIAを聴き込んでから、、!!)
328.多分勢い余ってネタバレするので、嫌な気持ちになる人はブラウザバックすることをお勧めします。(今回は340まで書くね、タナカ)

329.映画はタイトルにあるようにヤクザの話なのですが、1999年から2019年までの社会とヤクザの状況の変化を描いていて、抗争だとかの血を見るような場面はおそらく他のヤクザを描いた映画よりも少ないのだと思います。(あまりヤクザ映画の経験がないのでおそらくとなってしまいます、、)
330.まず映画を見る前の印象は、綾野剛さんが出るなら間違い無いのだろうというもの、そしてなぜヤクザの頭役に舘ひろしさんなのだろうというものでした。
331.綾野剛さんについては、MVの段階で溢れ出る気迫が印象に残っていて、これはいい映画に違いない、、と思っていました。単純ですが、、
332.そして舘ひろしさんについては、あのダンディーさは今時の言葉で言うまさにイケオジの筆頭をいく方に間違い無く、唯一無二の重い雰囲気を持った素晴らしい方ですが、なんだかヤクザの頭のイメージがなくて、良い意味で優しくてかっこいいおじいちゃんと言う印象だったので、ヤクザの頭かあ、、と思っていたのです。
333.しかし、これに関しては映画が進んでいくにつれてこの配役の上手さに心底納得することになりました。
334.時代が進んでいくにつれて、社会から徐々に排除されていく中で義理と人情を重んじる精神を貫き通した一人の人間という像が舘ひろしさんの物凄いオーラを持つ中にある優しさに通じるような気がして、配役、、、!!!となりました。

335.ストーリーに関しては、本当に、、山本という人間の半生を追うように進んでいくのですが、ずっと孤独の中生きてきた人が居場所を求めてもがき続けていく、不器用な生き様が、もう本当にやるせなくて、、
336.最後の最後で翼の代わりに翼の父の仇を撃ち、翼を守る姿とか、ああ、、本当はもっと愛に溢れた世界にいるべき人間なのに、、という気持ちになり、、、でももしかしたら最後彼は孤独なんかではなくて、たくさんの人の思いに包まれながら逝ったのかなとか思ったり、、
337.そこからのエンドロールでFAMILIAが流れて、歌詞を読み込んでいた私としては、ああ、、そっか、、これでよかったのかな、、これも山本の幸せなのかな、、などど思ったり、、思ったり、、、

338.そして作中で何が一番印象に残っているかというと、空気感の映し方が本当に絶妙で、リアルな雰囲気が伝わってくるところです。世間の雰囲気とか、人間の関係性とかそういう言葉で表しづらいものです。
339.特に最後2019年の場面では、変わっていく人々や社会の中での生きづらさや、その中でも気丈に振る舞う人々の、、なんと言えばいいのか、、やるせないような感情が直接胸にきて、つ、、辛い、、、、という感情になりました。
340.こんなに直接ガツンと自分の中に入ってくる映画はなかなか無いですし、しかもヤクザの世界の話なのに気付いたら物語の中に入り込んでいて、見終わった時の喪失感とか、なんか物凄くて(語彙力も物凄いですよね、、)圧倒的だったなあ!!という気持ちになりました。

こうして書き終わって読んでみると、ヤクザ映画という感じしないですね、、ある男とその人生の映画というような感じ、、?

見終わった時の感情はレ・ミゼラブルを初めて見た時のものに似ていました。明日からどうやって生きていこう、、とかこの気持ちを持っていく場所がなくて、なんだか宙ぶらりんな感じとか、、
そして、監督さんや演出している方々、役者さんってすごいんだなという気持ちも同時に湧き上がりました。

なかなか普段ここまで一本の映画について書くことがないので、読みづらい点があったらごめんなさい、そしてもし上から目線のように見える場所があったらごめんなさい。そんなつもりは一切ありませんので、、、

もしも、ここまで読んでくださった方でヤクザと家族みたよっていう方がいらっしゃって、そして感想を教えてくださる方はぜひ一言でも良いので教えてください。映画を観た方とお話ししたいのです。

長くなってしまいました。また印象深いものに触れたらこんな感じで記録していきたいと思います。

ではまた!オオスギでした〜

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