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漫画 「宝石の国」 5巻を読み終えた時点の感想

漫画「宝石の国」を5巻まで読み終わりました。本当にとんでもない作品だと思い、感想を吐き出さずにはいられなくなってこの記事を書いています。まとまりのない文章になっていることはご容赦ください。また、ネタバレを含みます。





5巻まで読み終えたと言ったが正確には6巻の冒頭まで読んだ。

ゴーストの中にいた黒いやつ(名前はまだ知らない)が6巻の冒頭でフォスを非難するシーンでいたたまれなくなり、とっさにページを閉じてしまい逃げてきて今これを書いている。



3〜4巻を読んでいたあたりでは、「フォスとシンシャが2人とも日光がなくても割と動けるというのが伏線になっていて、5巻あたりで早々に2人で月に乗り込んでいくんだろうな〜」などと思っていた。だけどまだ全然地球にいるし、なんなら6巻の冒頭で後退した気配すらある。

はっきりそう思ってたわけじゃないんだけど、これ以上地球という閉じた舞台で話を展開させるのは無理だろうから、そろそろ舞台が月かどこかに移ってさらなる展開を迎えていくのだろうと自分はどこかで思っていた。

が、現状予想は大外れしている。この作者の方はそんな舞台を変えるなどということをしなくてもいくらでも複雑なドラマを展開できるらしく、本当にすごい。舐めてて(舐めてたわけじゃないんだけど)すみません。



まだ途中までしか読んでないけどもうすでにこの漫画が大好きになっている。この漫画の好きなところを挙げようとするときりがないんだけど、特に絵柄とせりふがいいなと思っている。

絵柄は少し独特ではあるけど、線が流麗で絵としてめちゃくちゃ綺麗。せりふも言葉選びがとても洗練されていて無駄がない。
絵もせりふも、総じて余計なものが削ぎ落とされた美という感じがする。



あと、キャラクターがとても良い。現時点ではシンシャが印象に残っている。

フォスの「夜の見回りよりずっと楽しくて 君にしかできない仕事を 僕が必ず見つけてみせるから」という発言を思い返すシーンが何度かあると思うんですけど、毎度頬を赤らめてるんですよ!

シンシャは絶対もとは人懐っこい性格なんじゃないの?と勝手に思っている。なぜなら根っからのひねくれ者はあんな顔しないので。

そういえば先生も「ただ息をしてやりすごすにはあの子は優しく聡明すぎる」と言っていた。

あのひねくれた性格や、人を遠ざける態度が後天的なものであると考えると余計やりきれなさがある。



この漫画はお年玉で全巻まるごと買った。普段は気になる漫画を好きなだけ買える感じではないので、大事に少しずつ読もうと思っていた。しかし全然そういう漫画じゃなかった。

一気読みしてしまわないよう我慢できるかばかり気にしていたけど、読むのが辛くて読み進められないという事態が発生しそうな予感がする。というか今もうすでに続きが気になる気持ちと辛いという気持ちが拮抗してる。

この漫画はこちらのコンディションがめちゃくちゃ問われるというか、読めないときは本当に読めなさそうなので、読めるときに読むしかない感じがある。少しずつ計画的に読むとか絶対できない。

あとこの1月〜2月は忙しくなる予定なので、その予定の邪魔にならないようにという意図もあって少しずつ読み進めようと思っていた。

その計画もふっとばされた。

本当に困る!!!!


あと、自分はインパクトのある作品を鑑賞したあとは1時間ぐらい散歩をしながらその作品について考えないと消化できないという癖があるんだけど、この漫画はお散歩必須なので、漫画を読むたびその時間も確保しなければならない。忙しいのに。困る。




これからの展開を予想します。

・フォスとシンシャ、月へ行く
 5巻あたりで行くという予想は外れたけどいずれ
 行くのではと思う。

・先生は月出身
 あれだけ匂わせておいて月出身じゃないなんてこ
 とあり得ないだろと思っている。

でもそれ以外展開が全く予想できない。最終、物語としてどこに着地するのか全く分からない。



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