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知らないところへ行く気持ち
私です。
例によって余談から始めます。
先日、とある配信者の方が、
「自分への反響が数字として現れてしまった」という話をされていました。
そうそう、数字って無常にも正直ですよね……。
私も毎週ニコニコやYoutubeのアナリティクスを見ては、
その正直な振る舞いに唇を噛んでいます。
いや、振る舞いというよりも、
そこから作品制作に影響が出ることのほうが頭を抱えますね。
例えばYoutubeには「視聴者維持率」という概念があるのですが、
単純な2ループのアレンジと、原曲2ループ分で1ループのアレンジと、
それから長めの曲の1ループをアレンジしたものとで、
これを示すグラフの形が大きく変わるんです。
具体的に言ってしまえば、
単純な2ループものは1ループが終わるまでに維持率が40%ぐらいまで落ちきります。
つまり、長く見られたいならせめて2ループ目にも変化を出さなければいけないのです。
めんどくせえ……
こないだの『死体旅行』のように
頭で流してみて自然とロングバージョンになったときは良いんですけど、
『少女綺想曲』は悩みに悩みました。
あのときは別の曲を二つ途中に挿入する方式で対処しましたが、
ぶっちゃけていうと私、予定もなく他の曲をあんなに混ぜるのは好きではありません。
まあね、そんな『少女綺想曲』のアレンジはといえば、
そういった制作上の条件があったからこそ
当初思い描いたもの以上に良いものになったわけですから、
数字によって歪まされたと批難するつもりはないのですが。
でも仕方がないんですよ、
例えばね、幾らこれを読んでくださっているあなたから
「自分は最後まで聴いてるよ!」という有り難い声を頂きましても、
あなたを含まない60%以上の人がそうではないことは、
数字としてハッキリ出てしまうんですよ。無慈悲にもね。
怖いなあ。
先程の配信者さんは自分がいることに対する正直な数字を目の当たりにしてしまったわけですから、
私のようにモノを出しているだけの人とは比べ物にもならないほど頭を抱えられたことでしょう。
そこから諸問題に対応しつつ上を向けるのはすごいなあって、
私は思いますね。
にしても数字怖いなあ……。
ここまで無慈悲なる正直者は私は子供以外に知らない。
宣伝ゾーン
さて今回の本題は全然違うんですわ。
そういう小難しい話をするつもりはありません。
皆さん、電車に乗られる際ってどうしてますか。
変な質問ですね。
いやね、私は行き先がどこだろうと変わらない短区間の路線を幾つも乗り継ぐだけの人間なので、
普段生活している分には電車で困ったことなんて無いんですよ。
止まっても迂回すれば済む話ですし。
そんな私は、先日学校絡みで遠くへ行った際、
乗る電車を間違えて全く遠いところまで飛ばされてしまいました。
折角自宅最寄り路線の遅延も乗り越えて最後の一本まで順調に行っていたのに。
そのまま欠席して歩いて帰るか真剣に迷うレベルで萎えました。
いやあ難しいですね。
分岐先は合っていたんですけどね、まさか目的地に止まらないとは思わなんだ。
そういえば、普通の電車の見た目しておいて特急とかいってたかな……。
種別っていうんですか、私はあまり縁が無いですね。
あとその時は正解したものの、行き先の分岐というものにも全く縁がありません。
「電車を逃して遅刻した」という話を聞いてもよくわかりません。
そういうことがある人ってやっぱり、
ある程度電車の時刻とか把握して乗るものなのでしょうか。
同じところへ向かう電車なんて基本的に連続しては来ませんものね。
私の使う路線にも行き先というものはあるので流石にそれぐらいは分かります。
あ~そういえば大阪環状線ってありますよね、
あの「環状線のくせに突然遠心力が働きやがる」ってやつ。
あれとか私恐怖で乗れないと思います。
まあ別に当分関西へ帰る予定はないんですけど。
で、そうやって間違った駅で降りた後、
その日はメインの数人だけいれば良い内容で私はいてもいなくても変わらなかったので、
どうせ遅れていくなら歩いていこうかと思い、
私を飛ばした路線の沿線を歩いて目的地へ向かいました。
それがねえとても良い時間だったんですよ。
いやあれは本当によかった。
ちょうど雨が上がった後で天気もよく、
ブランチ時でちょうどいい高さのおひさまもぽかぽかで、
空も広く、土地も広く、家も小さく、
緑が溢れ、近くには川も流れ、青い蝶も飛ぶ、
時折人や車がきてはなかなか開かない踏切の前で待つ、
そんな閑静な住宅街。
良いときに良いところを歩きました。
暫く荒んでいた心もね、陽の光に当てられて少しばかり癒やされたような、そんな感覚でしたよ。
このまま学校連中のところへ行くのは心底嫌だなと思ったぐらいです。全然癒えてねえな。
そんな体験があって、少し思ったのです。
「いつもと違うところ行ってみたいな」って。
私にとってのいつもと違う場所はたくさんありますよ。
なにせ普段移動する最長区間が「家 - 学校」ですからね。
バ先はその途中を選びがち。
後は電車ではどこへも行きません。用がないので。
となるとまずは、最寄り駅から反対方向へ行くだけでも冒険ですね。
それからあとは、乗り換えないだとか、
いつもの乗換駅で別の電車に乗ってみるとか。
ふと、首都圏の路線図を見てみたことがあります。
最寄り駅の周りにもそれなりに路線は通っているようなのですが、
そういえば乗ったことがありませんでした。
まあ駅がありませんからね。
というわけで、これまた先日、
空いた時間に色々と路線を乗り継いできました。
学校帰りであったので自宅へ向かう路線に乗り、
その後は山手線を適当に1/3ぐらい周ってみて、
途中からどこからともなく現れいつの間にか消えていく線路を走る電車に乗り、
降りた先で自宅方面へ向かう路線に乗り、
そこから普段の乗換駅方面へ離れていく路線に乗り、
また別の路線で自宅方面へ向かい、
これまた別の路線で離れて……
……みたいな感じで、日が暮れるまで複数路線を乗り継いで、
「電車旅」というにはさほど広くない範囲を走り回っておりました。
いうても徒歩に比べれば途方もなく広いですが。とほだけに。
子供の頃は鉄道といえば車両の方に興味があったのですが、
今はどうやら、路線の入り組み具合と沿線風景のほうが好きみたいですね。
この旅でもずっと窓から外を眺めては、
その土地その土地の賑やかさ、穏やかさ、
自然の豊かさ、建物の大きさ、
空模様、交わる他の線路等、駅からの眺め、
そういったものばかりを見ていました。
中でもやはり興味を惹かれたのは、
各路線の配置ですね。
いやほんと、たまにあるんですよ。
いつの間にか並走している路線が。
で気がつくとまた消えてるの。
一体どこから現れたのかが不思議で、
こないだはそういった路線から優先して乗車していました。
乗ってみるとですね、
驚くほど静かに並走路線から離れて建物の隙間に消えていくんですよ。
友達が仲間に囲まれて居場所がなくなったときのいつもの私かよって。
でしかも、路線によっては何を思ったのかまた戻ってきて姿だけ見せて、
立体交差だけして同じ駅に止まること無く別方向へ消えていったりだとか。
去ったは良いものの寂しくてチラリ戻ってきてはやっぱいいですと言わんばかりに立ち去るのを何度も繰り返す普段の私かよって。
面白いなあ鉄道路線って。
何を思ってそういうルートにしたのか非常に気になるところばかりです。
またやりたいなあ。路線旅。
今度は一路線を長く乗って別路線で帰って来るとかやってみようかな。
どこにしよう。
地下鉄でなければどこでもいいや。
あそうだ、「山手遠心力」とか面白そうですね。
ルーレットで山手線の駅を一つ定めて、
東京駅を経ったと仮定してその駅についたら外へ向かう路線に乗り換え、
日が暮れるまでにできるだけ良い写真を撮って帰るのです。新大久保・目白を引いたらその日は終わり。山手線が終わったら次はメガループでやってみよう。
いいですね、良い記事のネタができました。
学校やめて時間がありそうなときにでもやってみましょうか。
知らない風景を見ると、心が少しだけ豊かになるのを感じます。
旅行に行きたくなる人の気持が分かった気がする。
あとそうだ、次は行き先にも意味を持たせてみましょうか。
ほら、私っていつも「行く」以上に目的が無い人間ですから。
折角なら行った先でなにかしないと勿体ない。
でね、心が豊かになったのは良いんですけど、
残念ながらそれもほんのいっときのものでしかありませんでした。
だってほら、今回八路線ぐらい乗り回しましたから。
やっぱり何かを得た人は代わりに何かを払わなければならないわけで。
最寄り駅で改札を通ったときに、
画面から私の両目に飛び込んできてしまったんですよ。
無慈悲で正直な一桁の数字が。
ではまた次回。
私でした。
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