柔道整復師から未経験のエンジニア転職に成功した話【後編】
まず初めに【前編】をお読みになってからこちらをお読みください。
前編では僕が柔道整復師としての将来に不安を抱いて思い切ったキャリアチェンジをしようというところまででした。
ここからは実際どのようにキャリアチェンジをしていったのか。
柔道整復師の転職事情と未経験からどうやってエンジニアになったのかの2つにフォーカスを置いて書いていこうと思います。
柔道整復師の転職事情
はっきり言います。
特別なスキルが無い限り希望する別業界に行くことは無理。
と思ってください。
僕は無理でした。
一応結果的には2022年 / 2023年は本業としてはサービス業(会社都合で潰れる)→配送(いずれも非正規雇用)と後に記載するHP制作の業務委託のダブルワークでスキルを得つつキャリアチェンジしました。
夜勤とか力仕事とかもう少し探せばあるかもしれません。
ただ自分がなぜ柔道整復師を辞めたのかというところに戻るとある程度プライベートの面でも充実したいという思いがあったから。
実際柔道整復師を辞めてハローワークに行くとおすすめされるのは同じ業界。
当然いくつか別業種の面接を受けたがあなた営業スキルもITのスキルも無いよねで切られる。
この基準はどれだけできるかで判断されるのではなく過去の経歴から、要するに書面の時点で判断される。
つまり⚪︎⚪︎の業界で働いたという実績がなければその⚪︎⚪︎の業界で正規雇用してもらう可能性は至って低いのだ。
結果的に何とか非正規とはいえ職には就けたのでこっから逆襲だ。
ちなみに非正規だけど給与的には柔道整復師時代と同じだった。加えて有給も使えた。
1社目の会社が倒産した際はしっかりした雇用保険にも入っていたのですぐに失業手当も出ました。
言ってなかったが柔整時代は雇用保険入れてくれなかったので(そんなんアリ?笑)
そしてその失業手当を元に本格的にエンジニア転職への道を切り開いていった。
未経験からのエンジニア転職って本当に叶う??
割と大変だけどいける。
が答えだと思っています。
正直プログラミング言語を覚えるのはそんなに苦では無いです。
現代は情報はもちろんChatGPTもあるしエディタの補完機能も充実しているので基本的な部分さえ押さえればある程度の物は作れます。
問題はそこからどうやって自分の付加価値をつけて転職できるかというところだと思います。
↑の話は最後にするとして、
どのような道のりで今まで至ったのかを順を追って見ていただければと思います。
① スクールに入校
プログラミングスクール入る?入らない?問題は永遠のテーマです。
自分の場合は1度挫折をしているという過去から、何かを失わない限り絶対に変われない。
そう思いお金と多少の時間を犠牲にスクールに入りました。
スクールは半年〜1年で卒業というのが一般的な感じのカリキュラムが組まれていました。
しかし1回独学でやってたのが生きたのか3ヶ月目にはWordPressでオリジナルテーマサイト制作ができるレベルにまでいけました。
カリキュラムとしてはここまでなのでこれ以降はスクール経由で業務委託のHP制作案件を紹介してもらったり、
自分で知り合いに少し営業してHPを作らせてもらったという感じです。
これをスクール卒業後も大体2023年夏くらいまで約1年半くらい本業と並行してやっていました。
んで結局スクールには入った方が良いのか?というところですが、
自分で計画組んでできない人、1度独学で挫折したという人は入ることをお勧めします。
特に1度独学で挫折したという人に関しては自身の経験からしても、
少し触りは分かっているはずなのである日突然分かった!!
という日が来ます。
こうなってしまえばもうこっちのものだと僕は思っています。
② 業務委託や個人でとにかくHPやコンテンツを作る
ある程度できるようになったら、どんどん仕事を受けましょう。
基礎的な学習を終えたらとにかくあとは実践するだけです。
この実践が1番勉強になり、成長スピードを上げてくれたと思っています。
自分のHPはもちろん、友人にカフェやっている子がいればそのHP作らせてもらうとか何でもできると思います。
ただコードが書けるようになった!
だけではなくWebサイトやサービスを運用するにはホスティングやら管理まで様々なことをしないといけません。
ユーザーが求めていることを聞き出すコミュニケーションも必要です。
つまりエンジニア=ただコードの書ける人で終わってはこの先AIにすぐ仕事を取られて終わりだと思って自分は取り組んでいました。
③ モダンフロントエンドの学習
自分の場合はWebまたはデジタルマーケティングという分野にも元々興味があったので、どちらかといえばフロントエンドのエンジニアとして活躍したい。
というところを最終目標としてやっていました。
そんな中でただHPをWordPressで作ってても面白く無い。
もっと大きいWebアプリケーションも構築できるようになりたい。
と思って学習し始めたのが、
React / TypeScript / Next.js になります。
これらは2022年(年末くらい?)にスクール卒業してすぐにUdemy等を使って学習し始めました。
現在就職した会社でも基本的にはこれらやAstroなどのフレームワークを使いつつバックエンドのサービスを利用してWebサービスを作るいわゆるJamStack開発を主としています。
個人的にバックエンド言語も何かやりたい。
という気持ちはあります。
ただ自分が将来的に目指すところはプレーヤーとしてはもちろんその先のPMだったりディレクターというところまでを当時考えていました。
(もうなってるけど笑)
それを考えた時、より効率的にサービスが開発できるかというところに着目してPHPやRuby、Pythonのバックエンド言語に手を出したいところを我慢し、
ひたすらReact / TypeScript / Next.js × バックエンドサービス等を利用してくだらないアプリ作ったり、
せっかくWordPressで作ったサイトをこっちで作り直させてもらったりまあ割とめちゃくちゃやっていました。
結果的にそれが評価されて今の会社に招かれていきなり大役までやらせてもらう事になったと思います。
ちなみにこんな新米ペーペーがPM?って思うかもしれませんが裏ボスとなる方が僕の裏(弊社)にはしっかりいるので今の所問題なくやれています。
こんな感じで柔道整復師からエンジニアに転職するまで約3年かかりました。
まあおそらくもっと早くできていたと言っても過言はないですが、
業務委託での実績をしっかり積むことができていたのである程度希望していた通りの会社に就職できたのではないかと思っています。
未経験エンジニア転職で1番大切な事
未経験からエンジニアを目指す上で1番大切な事。
それは…..
目標(プログラミングをする意味) × 自分にしかできない武器を持つ
という事だと思っています。
「目標」というのはよく言われるどのようなWebアプリケーションを作りたいかとかどのようなサービスを作り上げたいか。
といういわゆるプログラミングで何をしたいのかというところ。
それによって学ぶ言語は人それぞれになってくると思います。
それと同じ、いやそれ以上に、
「自分にしかできない武器を持つ」= 付加価値
というところにフォーカスすべきであると考えています。
僕の場合は…
・過去に自作ブログでSEO上位のコンテンツを取っている経験
・今の会社の主なペルソナである業界の経験者
・未経験ながらもWebサイトやwebサービスのディレクションから保守運用まで1人でやった経験。
というところを武器にコードを書く以外にも制作においてのクライアントとのコミュニケーションや特化した知識があるというところを最大限生かしました。
自分が面接官だったら未経験でもこれだけできてれば経験者同等だよね。
この人こんなスキルあるんだ。雇ってみたい!
って面接官に思わせることが全てだと思っています。
個人的にはよく言われるGitHubの草が毎日生えてるからとか面白いポートフォリオ作ってるよりも、
「自分にしかできない武器を持つ」= 付加価値
を大事に活動しました。(こっちももちろん大事にしたけど)
あと何の言語から学ぶべき?という悩み。
結論は….
作りたいサービスの使用言語を学んでください!
だけど個人的にはやはりHTMLとCSSから学ぶべきだと考えます。
いきなりスマホアプリ開発したい!というならそっちであるべきだけど、
基本的にPythonとかPHPとRubyとかを最初に選ぼうとしてる場合は絶対HTMLとCSSからをお勧めします。
というのもWebアプリケーションを開発する場合、画面に表示させる役割はHTMLとCSSとJavaScriptです。
厳密に言うとHTMLとCSSはマークアップ言語ですが、
これらができなければ画面にあいうえおも12345も出力できません。
ということでとりあえず迷ったらHTMLとCSSから学びましょう!
あとはとにかくプログラミングを楽しむことに限ると思います。
時間を忘れるくらい熱中できると良いですね。
最後に
自分もまだ正規のエンジニア転職して3ヶ月経っただけで偉そうなことを言える立場ではありません。
ここで伝えたかったのは人間その気になれば何でもできるということ。
今年で僕は28歳ですが、遠回りしてしまったなぁと思いつつ、
まだ28歳か…とも思っています。
30歳過ぎてから未経験からエンジニア転職する方もいれば、妻子がいてもそのようなチャレンジをする方もいます。
なのでとにかく大事だと思うのは、
「1歩を踏み出す勇気」
この1歩を踏み込んで着実に歩いて行ったものがその先の目的地に辿り着けると思います。
決して走る必要はありません。
休憩しながら、時には戻りながら自分のペースで目的に向かって行ってほしいと思います。
僕もこれからもっと頑張らないといけない立場になりました。
これまで以上に頑張りつつ、これまであまり充実させることができなかったプライベートの方にもしっかり向き合って行きたいと思います!
長々と読んで頂きありがとうございました!
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