飽き飽きとした秋の夜寒に

飽き飽きとした秋の夜寒に

末広がる星を憎み

散り敷かれた地を踏切り

楓の露を吸う

目を針張りとさせ

切っ先の天秤を傾かす

雁の征くを送り遅らせ

もう金輪際はゴオルドよ

リングの指を外し

燦々とこがねいろ

なずむ月を拵えて

うなだれる

低く

低くして

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