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過去問は●年分で十分!?過去問解きすぎの罠

共通テスト間近、コロナ禍における受験、非常に大変だと思いますが、
もうしばしで、そんな受験も終わりです。

あと一息です!ファイト!

今日は、国立大学の2次試験を受験予定する人にむけて、

過去問の使い方について書きたいと思います。

「とにかく過去問を解きまくれ!!」、
「20年分やれ!」

などなど、

過去問の使い方については、いろんな考え方があります。

しかし、目的(=2次試験の合格)から逆算して考えると、

直近5年分を解けば十分だと個人的には思います。

詳しく説明します。
そもそも、過去問を解く目的はなんでしょうか。
それは大きく2つあります。

目的1.弱点克服
大学によって出題されやすい内容は異なります。
(数学なら「二次関数」の大問が毎年出る、など)
過去問を解くことで、
・出題されやすい範囲の中で、自分が苦手としている分野が何か

・知識として何が欠けているのか、効率的に知ることができます。

答え合わせの中で、間違った理由を見直しましょう。

・知識がなかった

・解法を忘れていた

・問題を解く「切り口」 がわからなかった

間違う理由は様々です。

目的2.慣れる
当たり前のようですが、入試本番で出題された問題なので、
試験当日のシミュレーションになります。
200語の英作文や、300字の記述問題など、
志望大学独自のフォーマットで回答を要求されることに慣れていないと
当日にドギマギして、実力が発揮できない可能性があります。

以上2つを合わせて考えると、

過去問の使い方は、
試験本番のような気持ちでガチで解き、徹底的に復習をおこなう
になります。

共通テストから、2次試験まで1か月と時間がない中、

ひたすら過去問を量をこなすように解きまくっても、
過去問と全く同じ問題は出ませんし、出題の傾向は変わります。
それ以上に、復習に十分な時間を充てることができません。

1か月間1日8時間勉強するとして、共通テスト終了から2次試験までは
約240時間。

1教科120分のテストだとすると、復習にはその3~4倍時間がかかる
イメージですので、1年分を復習まで含めると、4~5時間。
英国数の3教科あると仮定したら、
1年分過去問をこなるのに15時間かかります。
5年分解けば75時間もかかってしまいます。

10年分解いたとすると、2倍の150時間、残された時間の
半分以上を過去問に使ってしまうことに…

しかも、過去問と全く同じ問題は出るはずがありません。

試験前日まで過去問を解き続けても
「あっ、これ赤本でやったやつだ!」という神展開はあまり期待できません。
参考書・テキストで、苦手とわかった領域の類問を解くことも重要です。

以上から、
過去問は直近5年分を試験本番のような気持ちでガチで解き、
その3~4倍の時間をかけて徹底的に復習する

ことが重要と考えています。

残された貴重な時間を大切に、
踏ん張っていきましょう。ファイト!

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