kindle版「中原中也全詩鑑賞」第9巻の見出し付き目次を紹介します。
「ノート翻訳詩」は、中原中也が使っていた「ノート小年時」と同種のノートで、表表紙に詩人の筆跡で「翻訳詩」と書かれてあるため、このノートの名を角川版編者がそう呼びならわしたものです。
中原中也全詩鑑賞9では「草稿詩篇」13篇と「ノート翻訳詩」9篇、「草稿詩篇(1933年〜1936年)」から28篇の合計50篇を読みます。
<草稿詩篇(1931年〜1932年)>
│272│三毛猫の主の歌える/1931年のドラマ
│273│疲れやつれた美しい顔/幻想の花
│274│死別の翌日/卑怯に似た感情
│275│Tableau Triste/手紙という「公表」
│276│青木三造/モデルは安原喜弘
│277│材木/ノスタルジアの香
│278│脱毛の秋 Etudes/レゾン・デートル
│279│幻想/ひとりぼっちの果て
│280│秋になる朝/秋になる朝
│281│お会式の夜/歩行のリズム
│282│蒼ざめし我の心に/廃墟の木魂
│283│(辛いこった辛いこった!)/花の言葉
│284│修羅街挽歌 其の二/離反した友人たち
<ノート翻訳詩(1933年)>
│285│夢は破れた/泣きっ面に蜂
│286│(土を見るがいい)/赤ン坊の脛
│287│(卓子に、俯いてする夢想にも倦きると)/否定の空
│288│小景/船頭の仕草
│289│蛙声/廃墟礼讃
│290│(蛙等は月を見ない)/蛙・沼・月・雲
│291│(蛙等が、どんなに鳴こうと)/月と蛙と僕と
│292│Qu'est-ce que c'est?/何か
│293│孟夏谿行/幾山河
<草稿詩篇(1933年〜1936年)>
│294│(ああわれは おぼれたるかな)/詩作の裏で
│295│小 唄/三原山の煙
│296│早春散歩/異国人の眼差し
│297│(形式整美のかの夢や)/10年ぶり
│298│(風が吹く、冷たい風は)/寒い
│299│(とにもかくにも春である)/沈鬱な決意
│300│(宵の銀座は花束捧げ)/なんだか嬉しい
│301│虫の声/死者たちとの交流
│302│怨恨/悪い奴
│303│怠惰/誰もいない海
│304│蝉/水無河原の墓
│305│夏/倦怠の旋律
│306│夏過けて、友よ、秋とはなりました/島の夜
│307│燃える血/ふくらはぎ
│308│夏の記臆/温泉町
│309│童謡/汽笛の経験
│310│京浜街道にて/こごめばな
│311│いちじくの葉/枝として揺れる
│312│(小川が青く光っているのは)/1本の草花
│313│朝/失くした笛
│314│朝/椿の葉を想う
│315│玩具の賦/お前と俺と
│316│昏睡/亡びたもの
│317│夜明け/脣が力を持ってくる
│318│朝/お葱が欲しい
│319│狂気の手紙/キンポーゲ
│320│咏嘆調/悲しみの群
│321│秋岸清凉居士/弟・恰三の死
今回はここまでです。