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「中原中也全詩鑑賞」第4巻前半部の見出し付き目次を紹介します。


ネコヤナギの花膨らみ、いよいよ桜花絢爛の季節

前回に引き続いて、今回は「中原中也全詩鑑賞」第4巻後半部の見出し付き目次を紹介します。これで、「山羊の歌」冒頭の「春の日の夕暮れ」以後、「在りし日の歌」末尾の「蛙声」までの計102篇を通観することができます。中原中也の生涯は、この二つの詩集でほぼ時系列に構成されていますから、詩人の実人生の足跡をざっと辿ることができます。

<在りし日の歌/在りし日の歌(続)>

│67│骨/死んだ僕を見た僕
│68│秋日狂乱/僕がシロップを飲む理由
│69│朝鮮女/昭和10年「オン・ザ・ロード」
│70│夏の夜に覚めてみた夢/やれやれお調子者のセカンド
│71│春と赤ン坊/菜の花畑のシュールな時間
│72│雲雀/電線が鳴れば赤ん坊が眠る?
│73│初夏の夜/すべての回想はかなしい
│74│北の海/波は詩作のメタファーか?
│75│頑是ない歌/あの汽笛の湯気どこへいった?
│76│閑寂/一人日曜日の渡り廊下で
│77│お道化うた/ベトちゃんシュバちゃん今いずこ
│78│思い出/死んだレンガ工場の物語
│79│残暑/女性読者へサービス意識
│80│除夜の鐘/大晦日の囚人だけに聞える
│81│雪の賦/赤穂浪士に降りロシア革命に降る
│82│わが半生/苦労なんて語るもんか
│83│独身者/物語がはじまる前の物語
│84│春宵感懐/雨があがれば風が吹く
│85│曇天/今日もまた黒い旗ひとり
│86│蜻蛉に寄す/平易なフレーズが生む宗教性

<在りし日の歌/永訣の秋>

│87│ゆきてかえらぬ/飛び立つ思い・京都回想
│88│一つのメルヘン/謎ばかりのサラサラ革命
│89│幻影/薄命そうなピエロの眼差し
│90│あばずれ女の亭主が歌った/狐と狸の化かし合い
│91│言葉なき歌/詩人はじっと「あれ」を待つ
│92│月夜の浜辺/文也追悼の詩①必然的な偶然
│93│また来ん春……/文也追悼の詩②もういないあの子
│94│月の光 その一/文也追悼の詩③あの世の「お庭」
│95│月の光 その二/文也追悼の詩④蛍のように
│96│村の時計/なぜ時間は止まるのか?
│97│或る男の肖像/立ち上ってくる孤独
│98│冬の長門峡/文也追悼の詩⑤魂のある水
│99│米子/もう一度会いたい女性
│100│正午/なんの己れが桜かな
│101│春日狂想/文也追悼の詩⑥一瞬の夢ゴム風船
│102│蛙声/15年戦争前夜に

今回はここまでです。


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