コロナ撲滅には、症状別医療体制の確立と自衛隊医療資源の即時全面出動を

 以下の文書は、埼玉県で病床が足りずに自宅で待機されていた方が、自宅で死亡されたとの報道を聞いて、今日昼頃、官邸および関係省庁に提言させていただいた文章です。

 首都圏在住ではなく、東京都が最初に危機に直面すると思っていたため、恥ずかしながら他の県の状況は見ていませんでした。大変なショックでした。一般からの意見には2000文字という制限があるため、2/3に削りましたので、説明が足りない部分はご容赦ください。noteを使うのも初めてですのが、多くの方から政府に働きかけて欲しいので、公開しました。

 日本にはそれなりの医療と国民性があるので、新型コロナウイルスと戦う力はあると思っています。中国が抑え込めたのですから、日本もできます。 ただ、政治が追いついていません。商品券などにお金を使うのではなく、まず国民の命を救い、次に生活に困っている人達を救わなければなりません。ご協力をお願いします。

□□□□□□□失わずにすむ命を失わないために□□□□□□□□

◯医療崩壊防止には大増床が必要
 入院を待たされていた感染者が、2人亡くなりました。厚労省は軽症者の宿泊施設への収容をやっと認めましたが、状況はそれ以上に深刻です。東京千葉埼玉だけで既に2000病床が不足しています。
https://www.stopcovid19.jp/
今後も感染者は増え続けます。今すぐに手を打たないと、明日は医療崩壊です。

◯陽性者を隔離しないと再生産数が下がらない
 予算の問題もあるでしょうが、既に感染が医療資源を上回りつつあり、医療崩壊まであと一歩です。医療崩壊が始まればパニックが起こり、感染を恐れる人々が病院に殺到し、逆にそこで感染してさらに感染が拡大するという、諸外国で繰り返された悲劇の連鎖が日本でも起こります。国民の命という、最大のコストが膨らんでいきます。お金だけ見ても、最短で収束させる方が安くつきます。

◯増床以上に必要な医療従事者の増員
 病床、人工呼吸設備、防護装備、医療従事者、全てが足りていないのでしょうが、一番増強が難しいのが医療従事者です。しかしここを手当てしなければ医療崩壊は回避できません。解決策はあります。

◯自衛隊の医療資源の即時出動以外に国民を救う道はない
 自衛隊には医療の有資格者だけで2000人以上います(下のP7)。
https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kyumei/sonota/pdf/01/004.pdf
国民の命がウイルスに直接攻撃を受けています。自衛隊の全面的な派遣を即時要請すべきです。有資格者以外にも衛生兵等がいれば、全員の出動を要請して下さい。

◯医療資源の効率を上げるには、軽症者には野戦病院方式しかない
 まず症状があるのに医療を受けられていない人から救わなければなりません。症状がある方は医療のケアが必要です。ホテルでは医療の効率が悪く、医療従事者の負担がさらに重くなります。
 自衛隊の装備に野戦病院の備えがあれば、それを活用するのが一番早いのではないかと思います。休校している学校の校庭に設置できます。または体育館などにパーティションと簡易ベッドを入れて、陽性者を収容すべきです。
 体育館でも酸素配管だけすれば酸素吸入ができるようになるので、これで感染拡大が防げます。海外では、看護師が不足して見回りができない夜間に寝返り等で酸素マスクが外れて死亡する例が頻発しているようです。看護効率を上げることでこうした悲劇も防げます。自衛隊の医務官などに対応をお願いしてください。

◯飛行機は使えないか
 減便で余っている機材を病院に転用できないでしょうか。今のファーストクラス、ビジネスクラスなら、ベッドがわりに使えるように思います。酸素マスクも装備されています。APUを回しっぱなしにできるのかとかわかりませんが、短時間で準備できるという意味では、検討の価値があると思います。

◯症状別の対応で医療崩壊の防止を
 無症状でも感染拡大リスクがあるので、ホテル等に隔離してください。
 有症者は、ホテル等では医療効率が悪く医療崩壊が早まるリスクがあるので、大部屋/野戦病院方式で効率的に対応します。
 これで感染者病床を重症者に回すことができ、救える命を失わずに済みます。

◯搬送の効率を上げないと重症者用の病床が空かない
 まず感染者病床にいる軽症者を野戦病院に移し、病床を空けなければなりません。また症状の変化に応じた、症状別施設間の移送体制が重要です。
 陽性者の搬送は、全面的に自衛隊にお願いして、医療従事者や保健所への圧力を緩和すべきです。防護装備が不足しても、ABC兵器対応装備を活用すれば、感染は防止できます。

◯実行計画は医療資源への圧力が高いところから
 既に手遅れになりつつあります。今すぐ効率的に対策を打たないと、救える国民の命を見殺しにすることになります。
 患者数の増加予測など、動態解析は難しくないはずです。都道府県別の患者数も予測できていたはずです。それなのに対策を取っていないということは、わかっていて国民を見殺しにしているということです。
 ごく粗い解析で、現在発症から退院までに平均20日かかっています。20日後までの予想患者数と病床数から、今すぐ打たねばならない対策の規模がわかるはずです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?