失恋日記

なんどもなんども最後に会った日のことを思い出す。
別れ話をした日、元恋人の家から駅までの道を歩きながら、今見ているこの光景すべてが最後になるんだなと泣きながら歩いたことを思い出す。
ひと通り思い出してから、付き合って一番最初に歩いた温かい日のことも一緒に思い出す。
クリスマスが過ぎ、お正月が来たら元恋人の誕生日がくる。
まだ付き合っていたらこの冬はどんなに楽しかったんだろうと想像してしまう自分がとても惨めだ。
一緒にいても楽しくないと判断されたから別れたのに。

また前みたいに男の人を好きになればいいと思って、前からなんとなく私に好意を抱いてくれている人と2人で遊んだ。
クリスマスもその人を含めた4人で遊んだ。
時間が過ぎるのが遅く感じた。
〇〇が彼氏だったら幸せなのに〜なんて言えばたぶん新しく恋が始まるんだろうけど、なにをしていても元恋人の住んでた街を、匂いを、体温を、口癖を、顔を思い出してしまい次に進む気になれない。
あいみょんの初恋が泣いているを聴く。
いい大人だから初恋はもうとっくに過ぎているけど、はじめて同性と付き合った今回の恋は2度目の初恋だったのかもしれなくて歌詞が沁みる。

誰かで寂しさを埋めるのは無理そうだから、友達と家族を大事にしながら、一歩進んで二歩下がる、時々十歩下がって泣いて…を繰り返していって元恋人への気持ちが薄れていけたらいいなと思う。


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