ヨモギの勉強が困難すぎる笑
1〜2年前から、ヨモギを学び始めた。
昨年、青森にてオオヨモギ、かもしれない、な株をいくつか採取してきたのだが、そのうちの1つがどうやらそれっぽい。正確に同定するには、キクの専門家にさくば標本を見て確認頂く必要があるそうなのだが、昨年は採取に行った数日後に骨折したので、標本を作り始めて数日後から作業が止まってしまった。そもそも、さくば標本の作り方もよくわからなかったし、必要な重しや備品を準備する時間もないし、うまく作れなかった。そもそも、根が十分に掘り出せなかったし、あんな硬い三次元構造物をどうやってぺったんこにすれば良いのだ???スライスするのかしら・・・。
その株の1つを移植したのだが(素焼きの鉢に入れてから土に埋めているので、他のヨモギが入ってくる隙はない、はず)、お水も何もあげていなかったにも関わらず、芽を出し伸び伸びと育っている。
4鉢のうち、3鉢はカズサヨモギっぽい。中には2メートル近いものもあったのだが。青森の植物はどれも大きかったので、北関東の標準とはサイズが違うのかもしれない。1鉢は、他のヨモギと風が違っていて、葉に仮托葉がない。
オオヨモギだといいなと期待している。そんなこんなで、大切に育て、適度な大きさに育ったところで標本にして、今年こそは同定してもらうぞと準備中である。
しかしながら、茎に出ている仮托葉のような小さい葉はなんなんだろう?これも仮托葉なのかな?仮托葉だとすると、これはオオヨモギではないのか?とはいえ、キク科の専門の研究者の探したかもよくわからんので(広島大学が力を入れているみたいなのと、筑波のいくつかの研究機関に聞いてみようとは思っている)、課題は未だ山積している。。。
今年になって農や植物の研究データベースをいくつか知ることができたが、何しか畑違いすぎたり、まとまった時間が取れず(これは言い訳)、遅々として進みが遅い。イロハのイ、基本中の基本をまず学びたいので(この分野の歩き方を知りたい)、学校に行きたい、、、。もう少し落ち着いたら、放送大学の科目履修か、近隣大学の科目履修ができないかを調べてみようと思う。
あと、必ずここに行くんだ。
日本新薬さんの山科植物資料館。
https://yamashina-botanical.com/about/
しかしながら、現在育ててる出身地違いのいくつかのヨモギたちは、毎日毎日元気に生きているので、もう何ヶ月もすれば花をつける。ヨモギがどうやって受粉するのかも知らなかったので、とても焦っていたところ、下記の記事を見つけた。記事によると、ヨモギの受粉は虫に力を借りるのではなく、風に頼っていると書いてあった。どのヨモギは、という限定ではなく一般的な話として書かれいるので、どの程度、自分の作っているヨモギ環境に当てはまるのかは不明だが。加えて、風に頼る分受粉しにくい上に、発芽する種の割合が極度に低いと書いてあった。
とりあえず、外から持ち込んだ種類の違うヨモギ1株1株を、個別のビニールハウスなどで育てる必要はなさそうなので、ほっと一安心している。(もっと調べないとダメだけど)
この記事にはとても助けられている。まず学名が記されており、ヨモギの種類によっては、発見者の名前なども書いてあるので、ど素人にはとても助けになりそうな気がする。ヨモギって、種類によっては漢方薬として使われているのだけれども(品質管理はされていそう)、モグサを作っている会社などは特に畑みたいな管理した環境では作っていないようで、とても強くて、繁殖力の強い植物なのだと思う。白ヨモギなどは見た目が綺麗ということで最近は人気があるらしいが、とにかく一部の分野の人以外には興味を持たれない存在なのかもしれないなと思う。
昨年、ヨモギハンドブックという本が出版されたのだが、ハンドブックというだけあって、一般の方向けに書かれている上に、1種類につきページ単位で収まるように作られている事もあって、ものすごく植物に詳しい人(本には書いてない情報まで自力で読み取る力がある人)か、うふふたのしー!で済む人にはとても良い本だ。著者の知識は相当なもので、その上、ご自分で調査して足を使って情報を集めてるので、とんでもない本なんだと思う。しかし今の自分にはより詳しい情報を調べるための足掛かりにはならず、向かない本だった。そんなこんなで、まとまったヨモギの資料というものは世の中にそんなに存在しないので、上記サイトは本当に有り難い。
話は変わるが、昨年ネットで購入した【カワラヨモギ】。調べれば調べるほど、育てれば育てるほど、カワラヨモギとは似て非なるもののような気がしてきている。笑。ただ、ヨモギはシーズンで姿形を大きく変えるので、よくわからない、というのが現状ではある。ハハコヨモギに似てるんだけど、ハハコは絶滅危惧種らしいし、結局、これはなんなんだ?と疑問符だらけである。
青森で、これカワラヨモギ(地元の人がこれをカワラヨモギって呼んでるよ、ここいらでは。と教えてくれた。)と河原で引っこ抜いてきたのも、上述のカワラヨモギとは違うし(毛が少ないだけか?)、葉が細いのだけれども、糸みたいな細さにはならなくて。これも、これはなんや?となってる。
上記の2つの葉の形や大きさはよく似ていて、ただ、一方は最初から最後まで毛が密集しているし、もう一つは毛がほとんど無い。この人たちが誰なのか?それが1日も早く判明することを期待している。
Anyway、ヨモギを観察し始めてから、ものすごく自由に形を変えるものであることを知った。根が強くなるほど、上も大きくなるし。戦略というか、強さや繊細さにもとても興味深いものがある。兎に角、面白い。
1年後に、ここに書いた目標が実現できているように、1年頑張りたい。
GWは、日立の海岸にカワラヨモギを探しに行く予定。出会えますように。(結局、転記が良すぎるのと、別の海水浴場の混んでいる様子を見て怖気好き、行きませんでした。7月までには必ず行くけど。5月9日追記。)
身近にありすぎて、雑草として捨て置かれているけれども、宅地造成や河川・湖岸整備でどんどん居場所を無くされているのだろうなと感じる。
こんなに身近に存在していて、力になってくれる植物なのだから、もっと大事にできればと思うのだが。一度居なくなると簡単には戻せないのだから。
失われている動植物(海も陸も)が多すぎて、もうどうしていいのか。